2015スーパーFJ 富士シリーズ 第2戦

5月16日(土) 予選・決勝 富士スピードウェイ 1LAP=4.563km 出走:15台

5月16日(土) 8時20分予選スタート
天候:雨 コース:ウェット 気温:19℃ 湿度:82% 路温:19℃
計測1周目、深村選手がまずはトップタイムをマークしたが、2周目にクラッシュが発生し約10分間、赤旗中断となる。再コースイン後、各選手は徐々にタイムを上げていき、深村選手がトップタイムのまま時間が経過していく。
残り2分、3番手の草野選手がベストラップを更新しついに2番手に浮上。アルビレックスレーシングチームがフロントローを獲得するかと思われたが、残り1分、それまで2〜3番手をキープしていた第1戦優勝の小松選手が全体のベストラップをマークしトップに浮上。深村選手・草野選手の最後のアタックでもタイムを上回ることはできず、小松選手が予選1位、深村選手が2位、草野選手が3位と続いた。
しかしその後、1位の小松選手がピットレーンの速度違反により予選結果から2グリッド降格となるペナルティが科せられ、結果的にポールポジションは深村選手、2番手に草野選手となり、アルビレックスレーシングチームがフロントローを獲得。3番手に小松選手となった。

5月16日(土) 12時33分決勝スタート
天候:小雨 コース:ウェット 気温:21℃ 湿度:82%
ポールの深村選手はまずまずのスタートを決めたが、3番グリッドの小松選手が好スタートを決め、深村選手と2番手草野選手の間を縫って2番手に浮上。草野選手は後続にもかわされ1コーナーを過ぎた時点で5番手まで後退してしまう。一方、深村選手はコカコーラコーナーでイン側から小松選手に真横に並ばれ進入。若干小松選手の挙動が乱れたか危うく接触しそうになり、深村選手は接触を避けるために外のエスケープゾーンに大きくはみ出し、小松選手もコースを外れ姿勢を乱してスピンを喫する。深村選手はすぐにコースに復帰するもトップを赤堀選手に明け渡し、続く加納選手との2番手争いに。サイドバイサイドのまま100R〜アドバンコーナー〜300Rを経て、ダンロップコーナー進入で単独2位に立つ。
2位に浮上した深村選手は、今度はトップ赤堀選手を追い詰めていくと、2周目1コーナーでイン側から揺さぶりをかけるもパスには至らず。しかし明らかにペースは深村選手の方が速く、アドバンコーナーで再度しかけた深村選手が立ち上がりでついにトップを奪取。その後は安定した走りでトップをキープし、そのまま逃げ切り自身初優勝を果たした。2位には赤堀選手が続き、残り3周で加納選手を逆転した飯嶋選手が3位につけた。

オートポリス・ゴールドカップ第2戦

オートポリス・ゴールドカップ第2戦スーパーFJ決勝
1周4,674m 2015.5.10ドライ

前日は雨模様だった上津江も、大会当日にはすっかりお天気に恵まれたオートポリスS-FJシリーズ第2戦。全11台が揃う中、前回の覇者 #57吉田宣弘が急遽参戦。その吉田は予選、1度もトップを譲らず唯一人2分を切り、1分58秒793でポールを獲得する。続いて前回の2位 #56川地欽也、そして#38 Aaron Mayが3番手と、この順位は終始入れ替わることなく予選は終了した。

 気温は上昇するも、想定内の暑さでの決勝。フォーメーションが済んで各車スタートを待つだけの状態……といった時点で、なんと計時システムにトラブルが発生。これにより、スタートディレイとなり、1周回減算の9周レースと変更になる。
14時30分にスタートが切られ、好スタートでトップに出たのは吉田。続いて川地、そして#9佐野新世とAaron Mayが3位争いとなる。のちに、Aaron Mayが一歩リードすることとなった。オープニングで2位川地に2.025秒のリードをつけ、その後も周回毎に差をつけ序盤から単独走行に持ち込んだ吉田。川地、Aaron Mayと予選順位のまま走行は続いていく。一方、5番手スタートだった#27中村玄が、中盤に#8岡井貴経に逆転劇を許し後退する。「メンタル面でしょうか……。トラブル的なものはなかったんですけど」中村はため息まじりに語る。吉田が決勝でも唯一の2分切りで走行、5周を終えた時点で2位の川地に約7秒の差をつけて、クルージング状態となっていた。後半、#11Fukujirouと#28吉元薫が、テールトゥノーズの接近戦を繰り広げていた。だが、ファイナルラップでFukujirouにギアトラブルが発生、ここで惜しくも勝敗がついてしまう。
9周回を終え、12.6秒の大差をつけて圧勝した吉田。2位に川地、続いてAaron Mayが3位に入り、第1戦表彰台・吉田、川地の図は変わらぬままである。なお、今回は還暦を過ぎての参戦 #7北村秀夫が、見事なパフォーマンスを見せている。
さて、第3戦は一番マシンにきつい時期と思われる7月12日。新たな参戦者の名前も浮上している。予測がつかない展開になりそうなレース、非常に興味深い1戦になることであろう。

優勝:#57 吉田宣弘
「今回は、まったく何もかもに問題がなかったですね。タイヤもいい具合に剥けていたし、スタートも決まりましたしね。独走になった時は、どこまでタイムを出せるか? と思いましたが、ちょっと辞めときました(笑) 今回のコンディションは文句なしです! 」

2位: #56 川地欽也
「予選でスピンして、タイヤにダメージを出てしまったのが、ちょっと痛かったですね。ただ、今回はバトルというものがなく、ほぼ単独走行っぽくなってしまったので、レース的には淡々と走っている感じでした。ミスしてしまったとき、ミラーにAaronさんが近付いたのが見えたので、それからは慎重になっていましたね。次戦こそは表彰台の真ん中狙います〜(笑) 」

3位:#38 Aaron May
「今回予選がいきなりの走行だったので、結構苦労しましたね。なにせ全然練習できてないのが痛かったです。川地選手の姿は見えましたが、シフトミスばかりやってしまって。こりゃ〜冷静にならないと、と思って走行していましたが……。今シーズンは参戦予定ですが、うーん何せ仕事が忙しすぎて、走り込みが十分に出来ないのがツラいですね 」

2015年 鈴鹿クラブマンレース Round3


■開催概要●シリーズ名称: 2015 鈴鹿クラブマンレース Round2●主催 : オムニバスカークラブオブカンサイ(OCCK)鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)●協力 : OCCK・ARCN・KRHC・ARC・チーム淀 ●会場 : 鈴鹿サーキット 東コース(2.243km)●参加台数 : 14台

5月10日、鈴鹿サーキット東コースで「2015 鈴鹿クラブマンレース Round3」が開催されました。東コースは1周約2.5KMと短く、唯一の抜きどころは1~2コーナーで予選での順位が重要となります。

予選は15分間、ドライコンディションの中行われました。
見事ポールポジションは第2戦に引き続き平優弥選手が獲得、2番グリッドに平木玲次選手、3番手に八巻渉選手と続きます。

レースはポールポジションからスタートした平優弥選手が見事なスタートを切り先頭で1コーナーに入ります。2番手に八巻渉選手、3番手に平木玲次選手と続き先頭集団を形成します。レース序盤、ペースの上がらない八巻選手を平木選手がパス、2位に上り平選手に迫ります。平選手と平木選手は激しく争いながらの後続車を大きく引き離していきます。レース終盤、平木選手が平選手をオーバーテイク、トップに立つとそのまま逃げ切り見事優勝を飾りました。3位には八巻選手が入りました。

2015年岡山チャレンジカップ 第2戦

ドライ 2015年4月26日

早いもので、あっという間の岡山シリーズ第2戦。開幕の雨模様から一遍、汗ばむ天候での戦いとなった。今回はGAZOO Racing86/BRZ Raceも開催されており、通常よりも賑やかな雰囲気がサーキットに漂う。
 午前に全12台が15分間のアタックを開始。我れ先にとコースインしたのは#2 兒島弘訓。兒島を含め、#58 大湯都史樹、#57 吉田宣弘の三人による上位争いが繰り広げられる。周回毎にトップが変わっていく中、大湯が一歩前に出たかと思われた。しかし最後の周で、兒島が大湯を0.010秒差で抑え初のポールポジションを獲得「最後に向けてアタックしました。今日は乗りやすかったです」と語る。フロントロウに大湯、続いて吉田、スポット参戦の#1大原佳祐が4番手。この4名が1分39秒台にのせた。

13時48分、迎えた決勝。かなり気温が上昇、しかも86/BRZ Race の後ということもあり、路面はかなり難しい状況だ。だがそれも考慮して、いかに上手く走らせるか、ということが各々の課題になった。
好スタートを切ったのはP.Pの兒嶋。続いて吉田、大湯はスタートで出遅れ3位に後退する。だが、大湯の猛追撃が始まり、2周目に吉田を抜いた大湯はトップ兒島の背後まで迫りくる。コンマ2秒まで詰め寄り「兒島くんのミラーに映るように、プレッシャーを与えていました」と冷静な走りで5周目に兒島を捉え、トップに躍り出た。大湯と兒島のタイムはそれほど変わらずで、その後も離されまいと兒島は大湯の背後に位置取るが、「ミスを連発して…。集中力がプツンと切れてしまいました」と少しずつ差が広いていく。
 一方、3位を走行していた吉田は「ブレーキポイントを間違えてしまった」と、1ヘアの下りでスピンを喫し、クラッシュしてしまう。幸い復帰は出来たが、表彰台圏内からは離れてしまった。代わって4位走行の大原が3位に浮上する。

終盤にかけ、トップ大湯は快調に走行していく。11周を終えた時点でさらにファステストを更新し、そのままチェッカーを受け見事開幕から2連勝を成し遂げた。2位の兒島は3.734秒後に姿を見せる。3位は2.215秒まで迫ってきた吉田を抑え、大原がFJレース2回目の参戦で、嬉しい初表彰台とした。
第3戦は7月。もっとも暑い中での争いである。大湯の3連覇になるのか? 新しいウィナーが登場するのか! 16歳のツワモノが登場する情報も入ってきており、ますます目の離せない岡山シリーズになっている。
【優勝】 #58 大湯都史樹
「昨日から旋回が遅くて、ロガーを見て研究していました。予選で自分ではイケたかな? と思っていたのですが(苦笑) ドライでのレースは初めてで、詰めれるところはまだ沢山ある、と決勝で考えて走行しました。スタートはまた失敗しちゃって最悪。前を走る吉田さんを抜かないと、とすぐに頭を切り替えました。兒島くんのペースが速いと思ったんで、これはヤバいと思い…吉田さんを抜いた後、兒島くんの後ろに早くつかなきゃと思いました。トップに立てた後も、決して楽ではなく精一杯走行しました。路面が走りにくくて…。本当はもっとリードをつけたかったんですけど。表彰式後、嬉しくてピットに帰ったら、意外と静かで普通すぎて「あれ?」という感じでした(笑)」
【2位】#2 兒島弘訓 
「スタートは最高でしたね。その後、段々と大湯くんが近付いているのが分かってきて。前半は集中力が保てて、自分のほうが速い個所は判ったし、タイムもそんなに変わらないということも気づいていました。しかし後半になって、シフトミスはするわ、体力は落ちてくるわで……完全に集中力が切れてしまいました。体力的、精神的に自分の負けですね。メンタル面を強化して、次戦に挑みたいと思います。ポールは中学1年のカート以来の2回目で嬉しかったです。次戦は優勝します!」
【3位】#1 大原佳祐
岡山県出身。今年20歳になる大学生。「今年、韓国で開催されるFJに参戦するため、今回は参戦しました。カート経験はありますが、昨年よりスポット参戦で今回が2回目です。セッティングが難しいですね、結局最後まで決まってないままでしたが、もう少しに詰めると、まだまだタイムは出そうな気がします。某スクールを受講希望なんで、今年は同シリーズにあと1戦くらい出たいですね。
予選は、もう少しタイムが上がれば…と思いましたが、自分のミスがありまして。今日のレースはスタートも無難にいったという感じでしょうか。上位陣から差が離されたので……。吉田さんが迫ってたのは分かりましたが、なるべくミラーを見ずに落ち着いて走りました。表彰台は嬉しかったです! 今のところ次回は未定ですが」

2015年スーパーFJ 富士シリーズ 第1戦

四輪初レースの小松圭祐選手がデビューウィン!
4月18日(土) 予選・決勝
富士スピードウェイ 1LAP=4.563km 出走:11台

 

 

予選
深村選手が序盤からトップタイムをマーク。しかし、残り約10分となったところでCHANG選手が逆転。その後は各選手タイムを刻んでいくも、CHANG選手のタイムは崩せず予選終了。
PPはCHANG選手、フロントローは深村選手。小松予選ではセクター2迄トップタイムだったものの最終セクションでミスをし0.068秒差で3番手からのスタートとなった。

決勝
 スタートを決めてトップに立ったのは深村選手。スタート直後に先頭に立つと、そのまま1コーナーに進入。PPスタートのCHANG選手が2番手。初めてのフォーメーションラップでタイヤを十分に温められなかった小松選手は序盤苦しい展開に。3周目、ホームストレートで2番手CHANG選手が先頭の深村選手にコンマ2秒差まで接近。ホームストレートで横に並びかけるも1コーナーはトップの深村選手が抑える。その後も2番手CHANG選手のプッシュは続き、5周目1コーナーで再び深村選手に並びかけるも、ここも深村選手がトップをキープ、自身初優勝に向けラップを重ねていく。この間3番手の小松選手がペースを上げCHANG選手に追いつく。
小松選手とCHANG選手が2番手争いをしている間に深村選手が9秒ものリードを広げるが、CHANG選手を抜いた小松選手がファステストラップを連発してトップに追いつき残り4周でトップに立つ。その後はリードを広げてゴール。4輪デビュー戦で初優勝を飾った。
中盤までレースをリードしていた深村選手は惜しくも2位となったが、自身初の表彰台を獲得した。
小松選手コメント
予選についてはタイヤのおいしいところを使いきれずに判断ミスでピットインしてしまった点と、1周をミスなくベストでつなげられなかった点。決勝については、今回は慎重にレースを進めました。作戦自体は悪くなかったですが、もっと上のカテゴリーならまだしもFJのレベルなら純粋に速さで勝つべきだとも思いました。ドライビングについてはもう少しブレーキングを詰めたいのと、クリッピングポイント以降のステアリング舵角をもっと減らしていきたいと思います。次回はポールトゥウィンを目指します!

公式予選正式結果 2015.4.18 Fine/Dry
順位 ゼッケン ドライバー エントリー名 タイム
1 45 CHANG LUTAO ガレージ茶畑10V ED 1.51.777
2 36 深村 匠 アルビGIA玉三郎ED 10V 1.52.121
3 19 小松圭佑 ZAP SPEED 10V ED 1.52.189
4 2 安部 哲 ガレージ茶畑10V ED 1.52.501
5 51 RAIDEN WRSインスケイプKK-S 1.52.769
6 22 赤堀憲臣 ペースメーカー150WM10V 1.52.809
7 20 Kosuke Kano ZAPオミッターズ 10V ED 1.52.893
8 27 小村明生 小村レーシング&スーパーウインズ 1.53.080
9 37 草野貴哉 アルビメークウィナーK-Winds ED 1.54.145
10 35 横江 大 アルビビヨンドED 1.56.775
決勝正式結果 2015.4.18 Fine/Dry 12Laps
順位 ゼッケン ドライバー エントリー名 タイム
1 19 小松圭佑 ZAP SPEED 10V ED 22.33.059
2 36 深村 匠 アルビGIA玉三郎ED 10V 22.35.283
3 45 CHANG LUTAO ガレージ茶畑10V ED 22.36.946
4 51 RAIDEN WRSインスケイプKK-S 22.48.282
5 20 Kosuke Kano ZAPオミッターズ 10V ED 22.49.610
6 22 赤堀憲臣 ペースメーカー150WM10V 22.50.437
7 2 安部 哲 ガレージ茶畑10V ED 23.02.269
8 27 小村明生 小村レーシング&スーパーウインズ 23.05.977
9 37 草野貴哉 アルビメークウィナーK-Winds ED 23.08.508
10 35 横江 大 アルビビヨンドED 23.42.985

FL:No.19  小松圭佑   ZAP SPEED 10V ED 1.51.636 10/12 147.146km/h

2015年オートポリス・ゴールドカップ第1戦

桜が咲き始めた上津江周辺オートポリス。同時にS-FJシリーズが開幕した。全12台が集結、今年は昨年の覇者・田崎貴英が抜けたため、シリーズチャンピオンは一体誰の手に! 開幕から興味ある争いとなった。「第1戦のみ参戦しました」と、王者・#57吉田宣弘の姿もあった。

朝方に降った雨が路面を濡らしたまま、予選が開始される。5周目まで吉田が2分6秒471でトップをキープ。吉田はチェッカーが出る前にピットへ。時間的にラストアタックという場面で、一気に#56川地欽也が2分5秒833を叩き出し、ポールを獲得する。2番手には#28吉元陵が0.148秒の差で吉田の前に出た。唯一、スリックタイヤで賭けをした#27中村玄だったが、これが裏目に出てしまい最後尾スタートとなった。

午後からの決勝。天候は完全にドライ状況となり、風は少しあるが真っ青な空の下での開催となった。ポールの川地が好スタートで、そのままトップで走行する。フロントロウからの吉元と吉田が並び、やがて吉田が2位へ浮上。オープニングで川地の背後に0.747秒差で迫ってくる。2周目で3番手を走行していた吉元がいきなりのスローダウン! ギアトラブルにより、無念のリタイヤとなってしまった。「後半に合わせたセッティングだっただけに、悔しいです」。序盤から接近戦と化していた川地・吉田だが、3周目の100Rで川地を捉え2ヘアで完全にトップとなった吉田。ここからトップ吉田はただ一人1分59秒台に乗せ単独走行へ。

中盤、川地のミラーに映りだしたのが#9佐野新世。約1秒まで接近してくる。川地と佐野の接近戦の後方では、もう1組がバトルを繰り広げていた。最後尾から5番手に浮上してきた中村に、ロードスターチャンピオンの経歴を持ち、デビュー戦でもある#8岡井貴経が離されまいと付いている。後半戦はこの2バトルの争いにギャラリーが湧いた。2位争いの川地VS佐野組は、100Rの速さが勝敗の分かれ目か、川地が一歩リードし順位をキープした状態。5位争いの中村は経験の差で一歩リードした状況か、岡井を巧みにブロックしていく。

2位川地に約10秒差のリードで吉田が優勝。続いて川地が1.67秒差で佐野の追撃を許すことなくゴール。4位に#38 Aaron May、最後尾から、そして岡井とのバトルを抑えた中村が約0.7秒差で5位のチェッカーを受けた。
 天候が午後からガラリと変わり、気温が高く水温やタイヤで苦労した選手が目立った。なお、吉田は現段階では開幕戦のみの予定であり、次戦のウィナーが非常に楽しみなオートポリス・S-FJシリーズの幕開けである。

優勝:#57 吉田宣弘
「余裕があるように見えたようですが、序盤は川地選手の速さに付いていくのが必死だったんですよ。熱の入ったタイヤがフィーリングが悪くて。明らかに川地選手が有利でしたもの。様子をうかがっていたけど、ちょっと焦りましたね。後半で勝負しようかと思ったけど、100Rで川地選手が一瞬ミスしたんでそこで抜きました。本当は57秒出したかったけど、今日はコンデションが悪すぎましたね(笑) 」

2位: #56 川地欽也
「スタートは我ながら抜群でしたね。リアがかなりきつかったので、吉田さんに付いていくのは厳しいと思ったので、今の順位をキープする方向に切り替えました。そしたらミラーに佐野選手が映ってきて。100Rでは自分のほうが速いと解ったので、ストレートで追いつかれないようにマージンを稼いでいました 」

3位:#9 佐野新世
「超オーバーで大変でした。金曜日にエンジンを乗せ換えて、それからなかなか自分のセッティングに出来なかった。暴れるクルマを何とかねじ伏せていた状態ですね。川地選手とほぼ同タイムだと解ってたので、なんとか抜きたかったんですが…とにかくドタバタなレースウィークでした 」

2015年 鈴鹿クラブマンレース Round2

3月28日、鈴鹿サーキット西コースで「2015 鈴鹿クラブマンレース Round2」が開催されました。開幕戦から約1ヶ月で第2戦とインターバルも短く、ドライバー、チームにとっては大変ですがこの2連戦がシリーズに大きく影響しますのでとても重要なレースです。

予選は10分間、ウエットコンディションの中行われました。

見事ポールポジションを獲得したのは平優弥選手、2番グリッドに八巻渉選手と続きます。

予選と比べるとやや雨脚が弱まる中でのレースとなりました。レースはポールポジションからスタートした平優弥選手が見事なスタートを切り130Rに先頭で入ります。一方、2番グリッドの八巻渉選手、4番グリッドの平木玲次選手がエンジンストールでスタートに失敗 して後方に下がります。平選手を先頭に、2番手に吉田雄作選手、濵野隆一選手、住山晃一郎選手と続きます。後方ではスタートで順位を落とした八巻選手がハイペースで濵野選手に迫るとあっさりと3番手に浮上。さらに前を走る吉田選手をオーバーテイクして2番手に浮上。八巻選手を追うように、同じく出遅れた平木選手も吉田選手、浜野選手をかわし3位に浮上。レース終盤は先頭の平選手に追いついた八巻選手、平木選手による壮絶な三つ巴のバトルが繰り広げられました。このバトルを制したのはスタートで出遅れた八巻選手、見事トップでチェッカーを受けました。2位には同じく後方から追い上げた平木選手が入り、平選手、住山選手、吉田選手と続きました。

2015年岡山チャレンジカップ 第1戦

岡山チャレンジカップ・S-FJシリーズ第1戦。3月だというのに、気温は真冬並みに低く冷たい雨が朝から降り続く。昨年より台数が減少したが、10台のS-FJが揃い踏みした。
 予選は四輪デビューの#58 大湯都史樹が、いきなりトップに躍り出る。4周を終えた時点で、昨年FJ1600からS-FJにスイッチした#2 兒島弘訓が、2分02秒421でトップに浮上。しかし翌周に再び大湯が2分01秒565と、唯一01秒台に乗せポールを獲得した。

午後15時を過ぎての決勝は、予選時よりも幾分弱くなっていたが、まだ雨は降り続く。路面は非常にリスキーな状態だ。気温も低いままなので、タイヤを温めるのに時間がかかるのは否めない。飛び出さず、完走するのが目標と語る選手が目立った。

注目されたポールの大湯はホイールスピンをさせてしまい、一歩出遅れた状態に。抜群のスタートを見せた3番手の#57吉田宣弘が、トップで1コーナーを駆け抜けていく。吉田の背後には、フロントロウからの兒島が迫っている。そんな両者の隙を突き、2コーナーでインを刺した大湯、ここでトップへ浮上しオープニングで2位の兒島に5.098秒の差をつけた。一方、吉田はWヘアピンの一つ目で、シフトロックしてしまいハーフスピンを喫し、リバース出来たものの3位へと後退してしまう。

大湯はこのレース、終始独走状態で最終的に2位の兒島に30.006秒の大差をつけ圧勝。2位兒島の後に、45.754秒差で吉田がチェッカーを受ける。4位に落ち着いた走りを見せた#7 バイエルン松尾が入り、5位にエンジンの不調を訴え、ピットスタートとなった#43 小川陽三が最後尾から健闘した。ウエットコンデションの中、各マシンのタイム差が目立ったレースであったが、第2戦目からは台数も増える様子。しかもドライになると、また状況も変わるであろう。

初参戦・初優勝を遂げた大湯は、この春より高校2年生の16歳。昨年、S-FJ界を賑わせた同シリーズの覇者でもある牧野任祐と同じルーニースポーツから参戦。次戦はこの勢いを止める者が誰なのか、このまま大湯の独壇場になるのか。今年も注目度の高い、岡山シリーズである。
【 優勝 】 #58 大湯都史樹
「スタートを決めて逃げる予定だったんですが、ホイールスピンをさせてしまい、アクセルを抜いたけれど、また踏み込んだ時にホイールスピンをしちゃって…… 2速からの発進になりました。かなり焦りました! でも落ち着かせて、吉田さんと兒島さんのバトルのインを突くことが出来ました。今日ですか? 乗りやすかったです! リアは滑っていたけど、その辺は気を付けて。雨は結構好きな方ですね。でも、ドライは接戦になると思うので、晴れてからが本当の戦いかなあと覚悟しています。実際、前日のドライでは、吉田さんを抜けなかったんです。今シーズン…… 全勝を目標にしています。夢は日本一で優勝、そしてゆくゆくはF1! 着実に結果を残し、ステップアップをしたいと思っています」

【 2位 】#2 兒島弘訓
「この結果は、めちゃくちゃ悔しいです。スタートは悪くなかったのですが、吉田さんに前に出られて、そのまま1コーナーをきついイン側にいるしかなくなってしまいました。序盤から大湯君に離され…… 周回ごとに3〜4秒の差をつけられているのが解りました。この路面で生き残れたのはよかったんですけど。予選からセッティングを変えて、結果的にそれが裏目に出てしまいました。自己ベストは更新出来ましたが、前との差が大きすぎて。4月までは何とか近づけるようになりたいです! 」

【 3位 】#57 吉田宣弘
「スタートは大成功の2速スタートでした! まともに1速では進まないと思い…… がしかし、2コーナーに行くまでには大湯選手に抜かれました。行き場がなかったので、行かせる(大湯選手を)しかなく。これはまずい、マシンの動きが自分の理想と全然違うと感じました。ここ岡山の雨のラインをまだ慣熟できてないので、走り込みが必要かな。いい勉強になりました。とにかくコースのライン取りが一番重要。雨の日の練習は必須ですね」

2014年 スーパーFJ岡山チャレンジカップ 第5戦

すでにシリーズチャンピオンは、第4戦で 牧野任祐に決定しているS-FJ岡山。最終戦、早朝の雨は上がったが気温は低いまま。8時50分、予選が始まる。ここでも牧野が1分38秒583を刻み、終始トップタイムを譲らずポールを獲得する。2番手には片山義章、続いて福田詩久と続く。FJ1600は、タイトル争いがかかった兒島弘訓が1分44秒302で、総合でも9番手の位置につけた。

決勝は日差しがさす天候となった。全17台がグリッドに集結。シグナルが消え、フロントロウから福田が抜群のスタートを決めて、1コーナーをトップで周っていく。牧野がその背後に迫り、片山、吉田の順で2周目に突入した。福田も必死に順位を死守するが、ダブルヘアピンの1つ目で牧野がトップに浮上、そこから牧野は独走状態を形成する。2周目を終えた時点で、牧野、福田、吉田、片山、Aki Miyazaki、バイエルン松尾、山岸洋之の順に。牧野の独走に対し、2位争いが福田、吉田、片山となり、ワンミスが命取りという状態。福田がタイム的に少し有利か……吉田が片山を牽制する。吉田は片山を阻止しながらも、前を行く福田を抜きにかかろうとするが、あと一歩が届かない。
中盤に差し掛かり、5位争いのバイエルン松尾と山岸の接近戦が白熱していた。そのままチェッカーを受ければ、シリーズ3位となる山岸だが、少しでも順位をアップさせたいところ。両者の差は1秒以内、その背後には、Miyazakiも迫っていた。一方、トップ走行の牧野は、周回ごとに1〜2秒のリードを広げていき、周回遅れも出すほど。最終的に2位の福田に21.469秒もの大差をつけ、全戦ポール トゥ ウィンを成し遂げた。2位はそのままの順位を保った福田、3位に岡山初参戦の吉田が片山を阻止して、表彰台をゲットした。
シリーズ順位だが、2位に片山、5位争いをしてい松尾に一歩及ばず、6位チェッカーの山岸が、シリーズでは3位獲得としている。

FJ1600は、兒島が第3戦からの出場で、見事3連続優勝を飾ってシリーズチャンピオンを決めた。現在、ランキングトップの小川陽三は、オープニングでスピンを喫し、グラベルへ嵌ってしまった。復帰することが出来ずにタイトル争いから脱落、悔しい最終戦になってしまった。2位に竹野崇、3位に加藤洋一と続いた。

第5戦 優勝:S-FJシリーズチャンピオン #61 牧野任祐
「予選はフロントタイヤに熱が入らぬまま、終わってしまいました。あと2周くらいあったら37秒台に入れたと思います。スタートは普通にいったつもりでしたが、福田さんが速かったです! ブロックしようなんて思う暇なかったですね。なんとか今回、コースレコードを獲りたかったんですけど……(平川亮選手の記録を抜きたかった)。
1年間通して思ったことですか? 鈴鹿も厳しいけど、岡山も決して楽なサーキットじゃないかなと思います。結構走り込みました。でも最終的には日本一で勝たないと意味ないんで、来週はチャンピオンになります! (実際、12/7の日本一決定戦ではチャンピオンに輝きました) 」

第5戦2位 #51 福田詩久
「スタートは我ながら抜群でしたね。牧野選手のコントロール力に、どれだけついていけるかと思っていたのですが、2周しかもたなかった(苦笑) 2番手になって、後ろの二人がバトルをしていたので、その点は楽でした。ずっとミラーを見ながら、一定の間隔を保つようにしていましたし。岡山は来年も参戦予定にしています」

第5戦3位 #57 吉田宣弘
「予選はここ一番のアタックラップで、大失敗。想定よりも1秒遅かったです。まあ、練習不足ですね。決勝で、後ろの片山選手は何とか抑えられると思っていたんですが、前を走る福田さんはちょっと無理でした。スタートで一気に行ってしまおうと思っていたけど、ちょっと様子見。福田さんのあまりにも凄いスタートにびっくりして(笑) 岡山は楽しいコースだと思うので、また参戦したいですね」

第5戦 優勝:FJ1600シリーズチャンピオン #95 兒島弘訓
1位:シリーズチャンプ 兒島選手
「予選は路面温度が低くて納得いくラップが刻めなかったんですが、運よくポールを獲れてよかったです。決勝では路面状況も良くなり、スタートも満足できました。ただ、ラップに関しては前戦のほうが良くて……。微妙ですね(苦笑) 第3戦から参戦(四輪デビュー)したのですが、まさかのタイトル争いに絡め、この戦で優勝すれば……という可能性が出てきたので、ベストを持って挑みました! 本当に嬉しいです」
< 第5戦 2位:FJ1600 #60 竹野崇 >
「予選はセットが決まらず、路面が低かったのもあり苦労しましたが、なんとか自分の走りに持って行けたかなあと思いました。決勝はスピンして後退したのですが、なんとか怒涛の追い上げをして、ここまで上がれたのでよかったですね」

リタイヤ:(シリーズチャンプに絡んでいた) #43 小川陽三
「スタートは決まって“イケるな”と思っていたのですが、丁寧に走っていたのにリアがいきなり出てしまって……回ってしまいました。タイトルがかかっていたんで、いやはや予想もしない展開。欲張ってましたね〜、今日勝ってタイトル獲れたらいいな〜、なんて思ってたんで(笑) 来年,S-FJに代わると思いますが、頑張ります! 」

2014年オートポリス・ゴールドカップ第5戦

スーパー耐久レース最終戦と併催で行われた、ゴールドカップ・S-FJ/FJ1600第5戦。これまでの4戦、誰一人連勝者はおらず、今回第5戦でシリーズチャンピオンが決定する注目のラスト戦となった。#55 田崎貴英、#27 中村玄、#56 川地欽也、#26 吉元陵まで、チャンピオンの可能性が残っている。

土曜日曇り空の中、全車スリックで挑んだ予選は、一度もトップを譲らなかった#26 吉元陵が初のポールポジションを獲得した。だがフロントロウの#55 田崎貴英、#56 川地欽也、#88 池田雄太郎、#9 佐野新世、#38 AKI MIYAZAKIの6名が同じ2分フラット台に乗せ、1秒以内に迫る状態である。しかも明日の決勝は雨予想、予選後もセッティングに悩む選手が多く見られた。

決勝は翌日曜日の午前。予報通りの雨にガッツポーズ、そうでない選手と、ピットに微妙な空気が流れる。レインタイヤが新品・中古の選手に分かれていたのも、原因だろう。各車グリッドに着くころ、雨はほぼ止んでいたが路面はウエットだ。中古タイヤのP.P吉元は不安な表情を隠せない。シグナルが消え好スタートを見せた吉元は、オープニングで2番手田崎との差を1秒49とし、安定した走りを見せていた。少しずつ差を広げていく吉元だったが、3周目1コーナーでコースアウトを喫してしまう。何とか復帰できたものの、9番手まで後退。代わってトップに立った田崎、背後には川地が1秒311差で迫っている。だが、ここでもタイヤの新・古が選手に襲い掛かってしまった。4周目、川地がコースアウトで上位陣から脱落してしまう。シリーズチャンプが掛かっていた選手が、相次いで脱落……しかも中古タイヤ組であった。

中盤より、田崎は安定の走りを見せる。2番手の池田との差は4秒573。池田の後に中村が約7秒差といった間隔だ。その後も田崎は、池田を徐々に引き離していき、独走状態となっていった。
終盤まで、目立った順位の変動はなく、上位3台は2分08秒台で走行。そしてファイナルラップ、9番手まで後退した川地が07秒を叩き出し、ファステストを出すが序盤のコースアウトさえなければ……と惜しい場面も。
トップチェッカーをうけた田崎は、第5戦の優勝と2014年シリーズチャンピオンに輝き、二重の栄冠を勝ち獲った。2位は池田、3位は中村が入り、三島自動車が表彰台を独占、そして上位3者は新品タイヤ組。まさにタイヤの新・古が明暗を分けたといっても過言ではなかろう。唯一FJ1600で参戦の#41 寺島孝が、見事7位と健闘している。

第5戦優勝:シリーズチャンピオン #55 田崎貴英
「予選は全然ダメだったんですよ。全然乗れてなく、全てにおいてダメでしたね。でも、決勝はフロントロウからなので大丈夫かな、と。雨だったらぶっちぎりで行きますよ!(笑)」予選はまったく手応えのなかった田崎。
「明日は絶対雨になる! そう確信して、セッティングしました。それが当たりまして。前を走る吉元君は、中古タイヤながらも結構走れてるんで、ちょっと焦るほどでした。
2番手スタートが結果よかったかな。皆の動きを見ながら走れたし、自分のペースでマシンコントロール出来ましたから。予選と比べ、セッティングが抜群に決まっていたんです。中盤辺りから、後ろの池田君との差が少しずつ離れてきているのが判ったんで、落ち着いて走ればこのままいけるかな、と思いました。いや〜本当に嬉しいですね! 三島自動車の皆様、メカニック、そして家族。ここまで支えてくれて感謝感激です。もてぎでは、おじさんパワーで頑張ってきます! 」
第5戦2位: #88 池田雄太郎 (2009年度チャンプ)
「今回は、今年すべてのレースで初の参戦でした。S-FJになって、あまり雨は走った経験がないんですよ。タイヤは新品で本当によかった。セッティングはデータがないので、一か八かで行きました。勝てなかったのは自分の練習不足。次戦、乗れるチャンスがあったら、もっともっと頑張ります。今回乗るチャンスをくれた、三島さん、絹原選手、多くの方に支えられて参戦することが出来ました。感謝をこめてお礼を申し上げます。」
第5戦3位:シリーズ2位 #27 中村玄
「昨日の予選は、上位組に全然ついていけなくて、厳しいかな……と。しかし、決勝はメカニックさんのご提案で、素晴らしいセッティングにしてくれて、物凄く乗りやすいマシンになりました! パフォーマンス、全てがばっちりでした。今日のこの戦に新品タイヤを履かせてよかったです(久々の新品)。本当に今日は落ち着いて乗れました。前も見えていたし、離されないようにしていました。池田君との差が見えていたので、追いつかないまでも離されない感じで“これをキープしよう、ミスしないように” と思っていました。年間を通じて、上位陣についていけない自分がいましたが、皆勤賞で少しずつポイントを獲っていけたのが振り返ると良かったですね。来年も参戦予定です。」
第5戦8位 シリーズ3位 #26 吉元選手
「好スタート出来ましたが、中古タイヤというのがスタート前からの不安要素でした。雨は得意なので最初は行けるかも、と思ったんですが……やはりブレーキングで全くダメでしたね。いやな予感が当たりました。1コーナーで2回、2ヘアで1回、計3回もコースアウトしました(苦笑)。その都度なんとか復帰できたんで、1Pでも獲れてよかったです。しかしタイヤだけは悔やまれますね。今年はあまりレースに出れなかったけど、最後に自身初のポールが獲れて嬉しかったです。」

※ #26 吉元陵選手と#56 川地欽也選手は同ポイント。しかし、吉元選手に優勝経験があるため(上位順位者)同率にはならず、吉元選手が3位確定とした。