2015年岡山チャレンジカップ第3戦

強い陽射しのもと、岡山SーFJシリーズ第3戦が開催された。皆の注目は、#‎34阪口陽南の参戦。7月に16歳になったばかりで、今回が四輪デビュー戦となるが、すでにカート界では知らない人はいないほどの実力者である。この日、JAF-F4西日本のダブルヘッダーにも参戦。
12台での予選、その阪口が序盤から終始トップの座を守る。いっぽう2番手争いは、#‎2兒島弘訓、#‎28片山義章、#‎58大湯都史樹、が1分39秒台でひしめきあっていた。最後のアタックで、阪口が38秒台を叩き出す。順に片山、兒島、ランキングトップの大湯は4番手からのスタートとなった。

決勝では、阪口がスタートを難なく決め、トップで1コーナーを周る。4番グリッドからの大湯が好スタートを決めて3位に浮上、逆に兒島は一歩出遅れてしまう。大湯はヘアピンで片山を交わし、2位まで上がってきた。しかし、片山も離されることなく1秒以内で大湯の背後に迫る。そのすぐ後方では、#61 吉田宣弘と兒島の接近戦が白熱していた。しかし、その吉田になんとフライングスタートの掲示が。ドライブスルーペナルティとなり、ここで吉田は後方へと下がってしまった。
トップの阪口は、周回毎に2位大湯との差を広げ、四輪デビュー戦とは思えぬパフォーマンスを見せる。8周を終えた時点で1分39秒台を叩き出し、ただ一人40秒台の壁を越えた。独走の阪口とは対照的な大湯と片山の接近戦、その差は最後まで1秒以内であったが、大湯が譲ることなく、阪口・大湯・片山の順でチェッカーを受けた。現在シリーズチャンピオンの大湯に新たな強敵が出現、2015年の岡山シリーズは最後まで予測のつかないレースが繰り広げられそうである!
【優勝】 #34 阪口陽南
「今回、JAF-F4とのWエントリーだったので、その分自信はありました。しかし、予選のラップタイムは良くなかったので不満ですね。木金土よりも遅いです。決勝ではスタートは落ち着いていけました。ちょっとインに入られかけましたが(汗)。後半になるにつれ、タイヤとマシンのバランスが合ってきて。今回すごく乗りやすいクルマに仕上げていただきました、メカニックの皆さんに凄く感謝しています。自分での採点は、今回デビュー戦は80点でしょうか(苦笑)。クルージングしているように見えたようですが、結構…というか、かなりガムシャラに走っていました。今年はおそらく…あとの2戦出れるのでは? と思います。」
【2位】#2 大湯都史樹
「ポールを獲れなかったのは、自分の力量です。スタートで一発前に出るしかない! と思っていました。今までで一番の良いスタートが決まって、ホッとしました(笑) ヘアピンで片山選手を抜いて2位に浮上出来ましたが、ずっとミラーに片山君が写っていました。まだ、自分の走り方にクセがあり…かなり悩むところです。まあ、何よりスタートで良いリズムが刻めたので、そのままいけたー!という感じですね。マシンに問題も無かったし、優勝出来なかったのは自分のせい。次回はもっと煮詰めて頑張ります!」

2015スーパーFJ 東北シリーズ 第3戦

7月12日(日)予選・決勝
スポーツランド菅生 1LAP=3.704km 出走:6台
7月12日(日) 16時15分決勝スタート
天候:晴れ コース:ドライ 気温:32℃ 湿度:29% 路温:55℃

各車きれいにスタート。オープニングラップは順位に変動なく迎えた2周目の1コーナーでのブレーキング勝負、3番手長谷川選手がアウト側からオーバーテイク、豊島選手をかわし2位に浮上する。その後は加藤選手、長谷川選手のトップ2台が3位以下を引き離す一方、長谷川選手がトップの加藤選手にプレッシャーをかけ続ける。
5周目1コーナーで長谷川選手がトップ加藤選手に仕掛けアウト側から進入、2周目に豊島選手をパスした際と同じように外から見事にオーバーテイク。しかしかわされた加藤選手もすぐさま4コーナーで再びトップを奪取。一進一退の攻防を繰り広げる。
しかし、ここで6番手を走行していた中村選手が単独でクラッシュ。セーフティカーが導入され、加藤選手、長谷川選手が3位以下に対して築いていたマージンが一気になくなってしまう。
セーフティーカーが1周入った後の8周目にレース再開。ここで長谷川選手が再開後の加速でシフトミス。1コーナー進入手前で豊島選手にかわされ3番手に後退してしまう。若干トップ2台に引き離された長谷川選手だったが、すぐにトップ2台に追いつき三つ巴の争いに。
そしてそのまま迎えたファイナルラップ最終コーナー110R。2番手豊島選手のスリップについた長谷川選手が豊島選手に並びホームストレートへ。最後はゴールライン直前で長谷川選手がパスし、加藤選手に続く2位チェッカー。3番手豊島選手とはわずか0.037秒差だった。豊島選手は最後パスされ3位、小松選手は4位、今井選手が5位に続いた。

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2015年オートポリス・ゴールドカップ第3戦

オートポリス・ゴールドカップ第3戦スーパーFJ決勝
(1周4,674m)  2015.7.12ドライ

ウェット状態の予選は、#38Aaron Mayが唯一2分7秒734でポールを獲得。フロントロウには、今回こそ表彰台のてっぺんを目指す #56川地欽也が0.886秒後に迫る。

ほぼドライ状況の中、14時40分より決勝コースインが始まった。全14台が集結、シリーズ開幕から2連勝 #57吉田宣弘のいない第3戦は、果たして誰が栄冠をつかむのだろうか!? シグナルが消え、各車一斉にスタート。ポールのAaron Mayが好スタートを見せるも、川地がアウトから襲い掛かりホールショットを奪った。オープニングを追え、トップに川地、Aaron、#9佐野新世の順となっている。
トップ川地とAaronの差は1秒以内。がしかし、ここでAaronにペナルティが掲示された。内容は「フライングスタート」。ドライブスルーが科せられた。掲示されて3周の間にペナルティを受けるルールなのだが、いっこうにAaronはピットへ向かわない。のちにインタビューしたところ「終始、川地とのバトルに集中してしまい、旗を完全に見落としていました…。失格になってしまったけど、これも僕の責任・余裕の無さなので…次回からは気を付けます」とのこと。
そんなわけで、川地とAaronの接近戦は終盤までずっと続き、チェッカーを受けるまで両者のバトルは続いた。チェッカー後、2位の佐野と#27中村玄は、ひとつ順位が上がったので、表彰台となり驚きながらも笑顔が印象的だった。
 
  終わってみればこのレース、タイヤの選択で泣いた選手がいた。ドライ状況ではあるが遠くに雨雲の姿も見え、見越してレインタイヤを履かせた選手が数人。これはまさしく賭けであった。だが天候は回復し、結局レイン組は下位に…。空模様が目まぐるしく変わるオートポリス、運を味方に付けるのが最も難しいのかも知れない。
<優勝:#56川地欽也>
「スタートですが…Aaron選手がフライングしたかな? と感じていたので、お先に〜と思っていたのですが、ピタリと背後につけられ。これは押さえておかないと! とプッシュしました。自分は裏コースが得意なので、そこで差をつけようと。逆に佐野君がくるかなあ〜と、それも心配でしたね。しかし今回は気分的にラクなレースでした。あと2戦…吉田(宣弘)君が出なければ、シリーズチャンピオンも夢じゃない!?(笑)ちょうど2年振りの優勝で今回が2回目。あ、その時も第3戦だったなぁ〜(笑) 」
<2位: #9 佐野新世>
自己最高順位の佐野選手。「決勝では、前の2台が速いので、ただただ淡々と走るしかなかったですね。既に皮むきしてるタイヤだったんで、接触したり飛ばされないように気を付けようと。ただひたすら3位キープに徹していましたが、棚ぼたでひとつ順位が上がって2位になっちゃいました(笑) 」