カテゴリー別アーカイブ: オートポリスシリーズ

2017 オートポリス ゴールドカップ S-FJ シリーズ第 1 戦レースレポート

4 月に入ったにも関わらず、晴れと雨と雪と目まぐるしく変わる天候の中、開幕した 2017 オートポリスゴールドカップ S-FJ シリーズ第 1 戦。

初戦の参加台数は 13 台。 新レギュレーションによりノーマルエンジンに変更となり台数減少の心配がされたが、参 加台数も多く、パワーダウンでの悪影響も見られずひと安心といったところだろう。

そして WEST から新型の WEST-17J が公式戦初登場し、戦闘力がどれほどのものか注目が 集まった。 その新型 17J に乗るのは#27 中村玄。 「マシンは 11J よりもかなり乗りやすくなりました。ただドライバーが僕なんでどこまで タイムを出せるのか…問題はそこです。」と、少々弱気発言。

予選が始まる頃には気温はぐっと下がり 5℃。もちろん路面も乾くことなく難しいコンディ ションの中公式予選が始まった。 ここでトップタイムを叩き出したのは#56 川地欽也。2 分 11 秒 708 でポールポジションを 獲得。フロントローを獲得したのは昨年まで 86 レースをしていた#44 篠田義仁。2 分 13 秒 623 をマーク。#83 岡井貴経は、2 番手の篠田にコンマ 71 差及ばず 3 番手でのスタート となった。

天候は不安定なまま決勝のスタート進行が始まり、全車ウェットコンディションを見越し てレインタイヤで決勝に臨む。 が、スタート予定 10 分前くらいから、予想を覆し天気はみるみる内に回復し爽やかな青空 が広がった。それでも路面はまだまだウェット。レインタイヤで問題ない。その場にいた 誰もがそう思ったに違いない…。

オールレッドからブラックアウト。 ここでフロントローの篠田が絶妙なスタートを決めホールショットを奪い、後続を引き連 れて駆け抜け 10 周のスプリントレースの幕が開けたかに思えた。 が、スタートしてからわずか 1 分後にアクシデントは突如起こる。 2 ヘアで#63 長崎賢雄と#33TERUO が接触しクラッシュ。

すぐさま赤旗が振られ、レースは一時中断となった。 幸いにもクラッシュした両ドライバーは大事に至らずに済んだ。

5 分後に安全が確保され、フォーメーションラップからローリングスタート方式による再ス タートとなった。 トップの篠田はローリングスタートも難なく決め、トップのまま突き進んでいく。 しかし、天候が回復したと共に赤旗中断で濡れていたはずの路面が、予想以上に乾くのが 早く、レインタイヤにとって苦しい展開となった。 全車苦しいタイヤ状況の中、篠田をオーバーテイクしてトップに躍り出たのは川地欽也。

川地は周回を重ねる毎に後続車とのギャップを築いていき、2 位の岡井に 5 秒近くの差をつ け優勝。 「WEST の新型 17J も出てきましたが、旧型の 11J で下剋上を果たしますよ。」と闘志を 燃やしていた岡井は 2 位でチェッカーを受け、嬉しい S-FJ 初表彰台を獲得した。 4 番手まで沈んだ篠田は、追い上げてきた#27 中村玄と最後まで攻防戦を繰り返す。 しかしあと残り僅かのところ、最終コーナーで中村にインを刺され、最終的に 4 位でチェ ッカーを受け、初参戦初表彰台は叶わなかった。 前日の練習走行ではトップタイムを叩き出し、3 番手から追い上げを見せていた#88 中島功 であったが、スタート違反で黒旗を振られるも、気づかず走行を続けた為に不履行により 失格となり、4 位だった中村が繰り上がり 3 位を獲得。

ノーマルエンジンに変更となった今年。 心配されたパワーダウンによる弊害はなく、むしろ下のトルクが上がり、コーナーも以前 より攻めやすくなったとの声を多く聞いた。 そしてエンジンパワーがイコールコンディションになったことによりバトルも多くなって いくだろう…。 S-FJ にとって変革の年。今年のレースは今まで以上に熱いバトルが繰り広げられるに違い ない。

2016 オートポリス ゴールドカップ S-FJ シリーズ最終戦レースレポート

11 月 6 日、晴れ渡る青空の中 S-FJ オートポリスシリーズ最終戦が行われた。 4月の震災で被害を受けたオートポリスではあったが懸命の復旧作業により 10 月に第 2 戦・第 3 戦の連戦が行われ、そして最終戦を迎えることができた。

シリーズ初戦で優勝、第 2 戦・第 3 戦共に 2 位と、常に表彰台に立ちポイントを積み重ね てきた#28 吉元陵が 50 ポイントでランキング 1 位に。 一方で、第 2 戦・第 3 戦をポールトゥーウィンで優勝している#57 吉田宣弘が 40 ポイント と僅差でランキング 2 位に付けている。ランキング 3 位は 37 ポイントで#23 宮本健一が。 チャンピオン争いはこの 3 者に絞られた。

9 時 5 分に予選がスタート。気温 14℃、路面コンディションはドライ。 総勢 17 台のマシンが次々とメインストレートを駆け抜けタイムを叩き出していく。 その中に鈴鹿から遠征してきた#48 加納亨介のマシンの姿もあった。 加納はオートポリスを走るのは今回が初めて。しかし、そんなことを微塵も感じさせない 見事な走りで 1 分 58 秒 840 をマークし最終的にフロントロウを獲得することとなる。 ポールを獲得したのは 1 分 57 秒 641 と唯一 57 秒台を叩き出した#57 吉田宣弘。 3 位に 1 分 59 秒 240 で#28 吉元陵。4 位に 1 分 59 秒 498 で#23 宮本健一と続いた。 (※以下の順位は予選リザルト参照)

決勝戦は 12 時 20 分から行われた。 シグナルオールレッドからブラックアウト。加納が好スタートを決め 1 コーナー手前でポ ールの吉田に並びかけるがあと一歩及ばず。 吉田はオープニングラップから圧倒的な速さで後続車を引き離し 2 位と 7 秒 759 をつけ 3 戦連続ポールトゥーウィンを飾った。 2 位を獲得したのは遠征組の加納。そして 3 位を獲得したのはランキングトップの吉元。 4 位に 14 年シリーズチャンピオンの#51 田崎貴英、5 位に 15 年シリーズチャンピオンの#57 川地欽也と続いた。 ポイントランキング 3 位だった宮本はうまく実力を発揮できず 6 番手に沈んだ。 (※以下の順位は決勝リザルト参照) この結果により僅差で吉田宣弘を抑え吉元陵が 2016 年 S-FJ オートポリスのシリーズチャ ンピオンに輝いた。

2016オートポリスゴールドカップS-FJシリーズ第3戦

2日間に渡って開催されているオートポリスゴールドカップ。第2戦の参加台数が13台だったのに対し、翌日の第3戦は16台と増える形となった。その為、通常土曜の第2戦で行われた予選のセカンドタイムでグリッドが決まるのだが、今回は第3戦も当日に予選が行わる形となった。

第2戦とは裏腹に、昨夜より天気が崩れ、雨が降りしきる中9時10分より予選が始まる。しかしウェットながら小雨ということもあり、路面状態は大きな水しぶき上がる程でもなかった。

コース上には震災の影響でアスファルトを張り替えられたばかりで、ドライの状態でもグリップしにくいセクションがあるのだが、ウェット状態では果たしてどのくらいグリップするのか、選手たちの心配はそこに注がれた。

そんな中、前日優勝を飾った#57吉田宣弘が、この路面状況の中2分6秒489と唯一6秒台をマークし第2戦に続き、ポールポジションを獲得。

第2戦で3位だった#56川地欽也が2分7秒467でセカンドローからのスタートになった。3番手には第2戦2位の#28吉元陵が2分7秒813をマーク。4番手以降の順位は次の通り。#23宮本健一#21HIROSHI#11Fukujirou#6DONLUCIANO#81妹尾俊郎#9中島功#14TERUO#61山浦資智#7北村秀夫#83岡井貴経#88絹原寛士#12遠藤滋#13谷村将貴

雨がそのまま降り続くと予想されたが、予選終了後から徐々に雨脚は収まり、決勝が始まる13時頃にはコース上もすっかり乾いた状態となった。

12時55分より決勝がスタート。

ブラックアウトした後、ポールの#57吉田宣弘を先頭に全車一斉に1コーナーへと流れ込む。そのまま大きな変動もなく1周目を終えたのだが、2周目の4コーナー付近で2番手の#56川地欽也が痛恨のスピン。すぐ後ろを走行していた#28吉元陵はスピンした川地のマシンを避けきれず接触。コースに復帰できたものの、フロントノーズに大きなダメージを負ってしまう。

その混乱の隙をついて#23宮本健一が2番手に浮上。スローペースだった川地はなんとかピットに戻りコースへの復帰させる為、懸命の作業を行ったがここでリタイアとなってしまった。

2番手を奪取した宮本だったが5周目、ホームストレートで3番手の吉元に捉えられ、順位が入れ替わるも、宮本もこのままで終わらず、必死に吉元に喰らいつく。

そして、6周目再び宮本がオーバーテイクに成功。だがすぐさま吉元が抜き返し激しい2番手争いの攻防戦が続いたが吉元に軍配があがった。一方で、トップの吉田は周毎に2番手との差を2秒以上築き、最終的には22秒345という圧巻の大差でフィニッシュし、ゴールドカップ第2戦、第3戦共に見事ポールトゥウィンで連勝を飾った。

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2016オートポリスゴールドカップS-FJシリーズ第2戦

今年4月に九州を襲った大地震で大きな被害を負ったオートポリス(大分県日田市上津江町)が10月に営業再開となり、震災後初のゴールドカップが開催された。
サーキット内にはまだ危険な為、立ち入り禁止区域があったり、ホームストレートにある観戦スタンドに大きな足場が組みあげられたりと、まだまだ完全な復旧には至っていないことが伺えた。
しかし震災から半年、再開に漕ぎ着けた関係者の皆様のご尽力によりこうしてゴールドカップを開催できたことを喜ばしく思う。

今回、震災後初開催ということもあり、土曜と日曜の2日間に渡り2レースが組まれ、サーキット復活を祝福する為に遠征してくれたチームもいて、大いに盛り上がった2日間となった。

13:00より第2戦の予選がスタート。参加台数13台の中で唯2分台を切り1分59秒118をマークした#57吉田宣弘がポールポジションを獲得。

セカンドローには2分00秒225の#28吉元陵。3番手に昨年のオートポリスシリーズチャンピオンの#56川地欽也。4番手以降の順位は、#23宮本健一#11Fukujirou#21HIROSHI#9中島功#83岡井貴経#61山浦資智#81妹尾俊郎#6DONLUCHIANO#14TERUO#12遠藤滋となっている。

16:05より決勝、10Lapの熱い戦いが始まった。シグナルオールレッドからブラックアウト。全車一斉にスタートし1コーナーを目指す。ホールショットを奪ったのはポールの#57吉田宣弘、そして2番手に#28吉元陵、3番手に#56川地欽也と続いていく。

2周目を終え2番手の吉元がトップの吉田との差を0.5秒縮めるも、3周目に吉田が1分59秒224の好タイムを出し、差が1.3秒に開いてしまい、その後はトップとの差を縮めることには至らなかった。

5周目、第2グループの4番手の#21HIROSHIと5番手の#23宮本健一がテールトゥノーズでの激しい攻防が展開され、ホームストレートで宮本がHIROSIのオーバーテイクに成功し4番手に返り咲いた。

6周目、第2ヘアピンで6番手の#11Fukujirouと7番手の#83岡井貴経の激しいバトルが展開され、岡井がオーバーテイクに成功し6位を奪い取り、前方を走る5番手のHIROSHIに襲い掛かるが、あと一歩及ばず。

一方の7番手に沈んだFukujirouは一時岡井と差を広げられたものの、再び追いつき果敢に仕掛けたが6番手に返り咲くことができず、岡井と0.454秒差でチェッカーを受け7位となった。

トップの吉田はただひとり58秒台を連発し、ファイナルラップではファステストとなる1分58秒400を叩きだし、2位の吉元に8秒815差で、震災後初開催となるゴールドカップS-FJシリーズ第2戦を見事優勝で飾った。

優勝インタビュー#57吉田宣弘

「オートポリスを久しぶりに走ってみて改めていいコースだなと思いました。今回遠征してくれた選手にも来てもらい復興への支援もできればという想いと、ここオートポリスを、みんなでレースをしたい気持ちが強かったので、今回遠征に来られた選手のみなさんも含め、サーキットが再開されたことが本当に嬉しいです。」

リザルト

2016 ゴールドカップレース 第1戦 S-FJ 第1戦

曇り/ドライ 4674km
桜満開の上津江で今年もゴールドカップレース が開幕した。12台が集結したオートポリスシリーズ SーFJ第1戦。久々の参戦「15年ぶりのポールです」とベテラン#23 宮本健一が最前席に君臨する。フロントロウには昨年の覇者#56 川地欽也。だが、コースイン直後にドライブシャフトの破損でピットへ。2番グリッドが空いたまま、今回好調の#28 吉元陵と続いた。

コース上には時折小雨が。好スタートでトップに立った宮本は、ペースを調整しながら順調に走行して行く。しかし3コーナーの進入で、単独のスピンを喫してしまう。後族車は接触もなく宮本を交わし、代わってトップは吉元、続いて#38 Aaron May が追う展開となった。なお、宮本は6位で復帰、ここから猛追撃が始まる。
後半より、吉元がAaronを2.228秒まで引き離し、快調に走行していく。一時は単独になるか? と思われたが、Aaronは吉元に近づき始め、周回ごとに間隔を縮めファイナルラップを迎えた時点では約1.3秒まで迫ってきた。吉元のミラーにはAaronの姿が大きく写る。
ところがチェッカー間近でAaronは単独スピンをし、後退することになってしまう。吉元はミスの無い安定した走りで、そのままチェッカーを受け2度目の優勝を飾った。Aaronは復帰するも、5位という結果に。

一旦6位まで後退した宮本は、ストレートで1台ずつオーバーテイクし表彰圏内まで上昇する。Aaronのスピンにより、チェッカー直前に2位まで繰り上がった。約30年振りのFJ参戦という #9中島功が3位表彰台で、ハンデを感じさせない走行を披露した。なお、4周目よりスタートした川地は「途中だけど、出るからにはファステストを獲ろうと思った」と、小雨でドライという微妙な路面の中、根性の走りで2分00秒336を叩き出し、有言実行を成し遂げた。
[ 優勝コメント ]
#28 吉元陵
「好スタート出来てよかったです。3周目は、スピンした宮本さんのマシンに接触するかと思いました(汗) 。Aaronさんが背後にいたのは分かっていたけど、小雨は降るも路面状態が微妙な感じだったので、ミスなく走れば大丈夫だろうと思って慎重になりましたね。今日は取りこぼしのないように頑張りました! ラッキーな展開でしたね(苦笑) 」

2位
#23 宮本健一
「予選から不安はあったけど、上手くスタート出来て逃げ切れるかな、と思っていました。3コーナーでシフト抜けしてスピン…。エンジンが止まり、復帰するのに時間がかかりましたね。だけど、トップ争いの2台とペースは変わらなかったので、少しでも表彰台に近づくように気持ちを切り替えました。結果的には、あんまり嬉しくない表彰台だけど(苦笑)。スピンした時、後ろの2台が接触せずにうまく行ってくれたので、いや〜…良かったです(汗)」

2015年オートポリス・ゴールドカップ第5戦

オートポリスシリーズもいよいよ最終戦。ランキングトップは #56 川地欽也であり、#9 佐野新世と#27中村玄がそれを覆すか、という状況である。8時50分より始まった予選はハーフウエット状態のため、各車ウエットタイヤを装着。今回、岡山シリーズチャンピオンの称号を掲げて参戦・#58大湯都史樹のみ、スリックタイヤで挑む。
ポールは「まさか自分とは思わなかったので、驚きです」と語る昨年のタイトルホルダー・#88 田崎貴英が獲得。フロントロウに #6 大塚隆一郎、そして #28 吉元陵、川地は4番手からとなった。注目の大湯は8番手から勝負をかける。

12時10分からの決勝、10台がグリッドに並んだ。雲は変わらず厚いままだが、時折晴れ間も出るほどで、路面も乾いている。好スタートを見せた田崎に続き、大塚、川地。そして大湯が一気に4位まで浮上。だが、3コーナーで田崎が単独のスピンを喫してしまい大きく後退する。変わってトップは大塚、そして川地、大湯と続く。その後、大湯が川地を交わし、オープニングは大塚、大湯、川地、吉元の順で帰ってきた。

大湯は1分59秒台を刻み、トップの大塚よりも速いペースで追随してくる。「アライメントがおかしかった」と大塚は苦戦、4周目のストレートで両者の差は0.425秒まで縮まり接近戦となるが、3コーナーで両者が接触。大塚はグラベルへ出てしまい、復帰するも後方へ沈んでしまう。ここで大湯がトップに立ち、ファステストを出しながら2位 川地との差を広げていく。7周目を終えた時点で、一旦は後退した田崎が猛プッシュをかけ、川地に0.72秒まで迫ってきた。やがて2ヘアで川地をとらえ、2位に浮上。怒涛の追い上げ劇を披露した。 川地も離されまいと必死に粘るが、順位は変わらずのまま。トップの大湯は中盤から独走状態を築き、田崎に11秒176の差をつけチェッカーをうけた。唯一、2分を切るタイムでの走行である。川地は3位表彰台とし、2015年シリーズチャンピオンを獲得した。

優勝:#58大湯都史樹
「予選のタイヤチョイスは、運が良ければ(路面状況が急激によくなったら)バーンと上がれるかと思ってメカニックさんと決めました。厳しい状況でも走れるように、ということで(苦笑)。 8番手からだったので、序盤で前に出たいと思っていたのでよかったです。あ、大塚さんとバトルしていた際、シフトミスをしてかなり焦りましたが。前回出た富士で勝てなかったので、今回は慎重になりました。目標は2位に10秒以上の差をつけて勝つことでした。それが果たせたので本当に嬉しいです。ここオートポリスはすごく楽しいコースですね。たぶん1番好きなレイアウトかもです」

2位: #88 田崎貴英
「3コーナーに入る時、ちょっと頑張り過ぎましたね〜。突っ込み過ぎて回ってしまいました。その時にスピードメーターが壊れてしまい、どれくらいのペースか分からないまま走行していたのが、かえってよかったんじゃないかな(笑) 思いのほか速いペースで走れていたみたいで(笑)」

3位: #56 川地欽也 シリーズチャンピオン獲得
「前戦のクラッシュで走行出来ないまま、今回いきなり予選から挑んだレースでした。オープニングで目の前の田崎さんが回っちゃって…なんとか避けたけど、大湯君が迫ってきて抜かれちゃいました。このまま完走したらタイトルは獲れるけど、終盤に田崎さんから抜かれた後“どうせなら、やっぱり勝ちたい! と思いましたが、姿は見えるもリアがきつくて、これ以上は無理でしたね」

【今年を振り返って】
「自分の力でとったわけではない…という感じでしょうか。第2戦までは吉田(宣弘)君がいたから、そのまま出られていたら太刀打ち出来ないと思うし。でも自分では、40歳過ぎてここまで来れたので、結果的によかったと思いますね(笑)」

2015年オートポリス・ゴールドカップ第3戦

オートポリス・ゴールドカップ第3戦スーパーFJ決勝
(1周4,674m)  2015.7.12ドライ

ウェット状態の予選は、#38Aaron Mayが唯一2分7秒734でポールを獲得。フロントロウには、今回こそ表彰台のてっぺんを目指す #56川地欽也が0.886秒後に迫る。

ほぼドライ状況の中、14時40分より決勝コースインが始まった。全14台が集結、シリーズ開幕から2連勝 #57吉田宣弘のいない第3戦は、果たして誰が栄冠をつかむのだろうか!? シグナルが消え、各車一斉にスタート。ポールのAaron Mayが好スタートを見せるも、川地がアウトから襲い掛かりホールショットを奪った。オープニングを追え、トップに川地、Aaron、#9佐野新世の順となっている。
トップ川地とAaronの差は1秒以内。がしかし、ここでAaronにペナルティが掲示された。内容は「フライングスタート」。ドライブスルーが科せられた。掲示されて3周の間にペナルティを受けるルールなのだが、いっこうにAaronはピットへ向かわない。のちにインタビューしたところ「終始、川地とのバトルに集中してしまい、旗を完全に見落としていました…。失格になってしまったけど、これも僕の責任・余裕の無さなので…次回からは気を付けます」とのこと。
そんなわけで、川地とAaronの接近戦は終盤までずっと続き、チェッカーを受けるまで両者のバトルは続いた。チェッカー後、2位の佐野と#27中村玄は、ひとつ順位が上がったので、表彰台となり驚きながらも笑顔が印象的だった。
 
  終わってみればこのレース、タイヤの選択で泣いた選手がいた。ドライ状況ではあるが遠くに雨雲の姿も見え、見越してレインタイヤを履かせた選手が数人。これはまさしく賭けであった。だが天候は回復し、結局レイン組は下位に…。空模様が目まぐるしく変わるオートポリス、運を味方に付けるのが最も難しいのかも知れない。
<優勝:#56川地欽也>
「スタートですが…Aaron選手がフライングしたかな? と感じていたので、お先に〜と思っていたのですが、ピタリと背後につけられ。これは押さえておかないと! とプッシュしました。自分は裏コースが得意なので、そこで差をつけようと。逆に佐野君がくるかなあ〜と、それも心配でしたね。しかし今回は気分的にラクなレースでした。あと2戦…吉田(宣弘)君が出なければ、シリーズチャンピオンも夢じゃない!?(笑)ちょうど2年振りの優勝で今回が2回目。あ、その時も第3戦だったなぁ〜(笑) 」
<2位: #9 佐野新世>
自己最高順位の佐野選手。「決勝では、前の2台が速いので、ただただ淡々と走るしかなかったですね。既に皮むきしてるタイヤだったんで、接触したり飛ばされないように気を付けようと。ただひたすら3位キープに徹していましたが、棚ぼたでひとつ順位が上がって2位になっちゃいました(笑) 」

オートポリス・ゴールドカップ第2戦

オートポリス・ゴールドカップ第2戦スーパーFJ決勝
1周4,674m 2015.5.10ドライ

前日は雨模様だった上津江も、大会当日にはすっかりお天気に恵まれたオートポリスS-FJシリーズ第2戦。全11台が揃う中、前回の覇者 #57吉田宣弘が急遽参戦。その吉田は予選、1度もトップを譲らず唯一人2分を切り、1分58秒793でポールを獲得する。続いて前回の2位 #56川地欽也、そして#38 Aaron Mayが3番手と、この順位は終始入れ替わることなく予選は終了した。

 気温は上昇するも、想定内の暑さでの決勝。フォーメーションが済んで各車スタートを待つだけの状態……といった時点で、なんと計時システムにトラブルが発生。これにより、スタートディレイとなり、1周回減算の9周レースと変更になる。
14時30分にスタートが切られ、好スタートでトップに出たのは吉田。続いて川地、そして#9佐野新世とAaron Mayが3位争いとなる。のちに、Aaron Mayが一歩リードすることとなった。オープニングで2位川地に2.025秒のリードをつけ、その後も周回毎に差をつけ序盤から単独走行に持ち込んだ吉田。川地、Aaron Mayと予選順位のまま走行は続いていく。一方、5番手スタートだった#27中村玄が、中盤に#8岡井貴経に逆転劇を許し後退する。「メンタル面でしょうか……。トラブル的なものはなかったんですけど」中村はため息まじりに語る。吉田が決勝でも唯一の2分切りで走行、5周を終えた時点で2位の川地に約7秒の差をつけて、クルージング状態となっていた。後半、#11Fukujirouと#28吉元薫が、テールトゥノーズの接近戦を繰り広げていた。だが、ファイナルラップでFukujirouにギアトラブルが発生、ここで惜しくも勝敗がついてしまう。
9周回を終え、12.6秒の大差をつけて圧勝した吉田。2位に川地、続いてAaron Mayが3位に入り、第1戦表彰台・吉田、川地の図は変わらぬままである。なお、今回は還暦を過ぎての参戦 #7北村秀夫が、見事なパフォーマンスを見せている。
さて、第3戦は一番マシンにきつい時期と思われる7月12日。新たな参戦者の名前も浮上している。予測がつかない展開になりそうなレース、非常に興味深い1戦になることであろう。

優勝:#57 吉田宣弘
「今回は、まったく何もかもに問題がなかったですね。タイヤもいい具合に剥けていたし、スタートも決まりましたしね。独走になった時は、どこまでタイムを出せるか? と思いましたが、ちょっと辞めときました(笑) 今回のコンディションは文句なしです! 」

2位: #56 川地欽也
「予選でスピンして、タイヤにダメージを出てしまったのが、ちょっと痛かったですね。ただ、今回はバトルというものがなく、ほぼ単独走行っぽくなってしまったので、レース的には淡々と走っている感じでした。ミスしてしまったとき、ミラーにAaronさんが近付いたのが見えたので、それからは慎重になっていましたね。次戦こそは表彰台の真ん中狙います〜(笑) 」

3位:#38 Aaron May
「今回予選がいきなりの走行だったので、結構苦労しましたね。なにせ全然練習できてないのが痛かったです。川地選手の姿は見えましたが、シフトミスばかりやってしまって。こりゃ〜冷静にならないと、と思って走行していましたが……。今シーズンは参戦予定ですが、うーん何せ仕事が忙しすぎて、走り込みが十分に出来ないのがツラいですね 」

2015年オートポリス・ゴールドカップ第1戦

桜が咲き始めた上津江周辺オートポリス。同時にS-FJシリーズが開幕した。全12台が集結、今年は昨年の覇者・田崎貴英が抜けたため、シリーズチャンピオンは一体誰の手に! 開幕から興味ある争いとなった。「第1戦のみ参戦しました」と、王者・#57吉田宣弘の姿もあった。

朝方に降った雨が路面を濡らしたまま、予選が開始される。5周目まで吉田が2分6秒471でトップをキープ。吉田はチェッカーが出る前にピットへ。時間的にラストアタックという場面で、一気に#56川地欽也が2分5秒833を叩き出し、ポールを獲得する。2番手には#28吉元陵が0.148秒の差で吉田の前に出た。唯一、スリックタイヤで賭けをした#27中村玄だったが、これが裏目に出てしまい最後尾スタートとなった。

午後からの決勝。天候は完全にドライ状況となり、風は少しあるが真っ青な空の下での開催となった。ポールの川地が好スタートで、そのままトップで走行する。フロントロウからの吉元と吉田が並び、やがて吉田が2位へ浮上。オープニングで川地の背後に0.747秒差で迫ってくる。2周目で3番手を走行していた吉元がいきなりのスローダウン! ギアトラブルにより、無念のリタイヤとなってしまった。「後半に合わせたセッティングだっただけに、悔しいです」。序盤から接近戦と化していた川地・吉田だが、3周目の100Rで川地を捉え2ヘアで完全にトップとなった吉田。ここからトップ吉田はただ一人1分59秒台に乗せ単独走行へ。

中盤、川地のミラーに映りだしたのが#9佐野新世。約1秒まで接近してくる。川地と佐野の接近戦の後方では、もう1組がバトルを繰り広げていた。最後尾から5番手に浮上してきた中村に、ロードスターチャンピオンの経歴を持ち、デビュー戦でもある#8岡井貴経が離されまいと付いている。後半戦はこの2バトルの争いにギャラリーが湧いた。2位争いの川地VS佐野組は、100Rの速さが勝敗の分かれ目か、川地が一歩リードし順位をキープした状態。5位争いの中村は経験の差で一歩リードした状況か、岡井を巧みにブロックしていく。

2位川地に約10秒差のリードで吉田が優勝。続いて川地が1.67秒差で佐野の追撃を許すことなくゴール。4位に#38 Aaron May、最後尾から、そして岡井とのバトルを抑えた中村が約0.7秒差で5位のチェッカーを受けた。
 天候が午後からガラリと変わり、気温が高く水温やタイヤで苦労した選手が目立った。なお、吉田は現段階では開幕戦のみの予定であり、次戦のウィナーが非常に楽しみなオートポリス・S-FJシリーズの幕開けである。

優勝:#57 吉田宣弘
「余裕があるように見えたようですが、序盤は川地選手の速さに付いていくのが必死だったんですよ。熱の入ったタイヤがフィーリングが悪くて。明らかに川地選手が有利でしたもの。様子をうかがっていたけど、ちょっと焦りましたね。後半で勝負しようかと思ったけど、100Rで川地選手が一瞬ミスしたんでそこで抜きました。本当は57秒出したかったけど、今日はコンデションが悪すぎましたね(笑) 」

2位: #56 川地欽也
「スタートは我ながら抜群でしたね。リアがかなりきつかったので、吉田さんに付いていくのは厳しいと思ったので、今の順位をキープする方向に切り替えました。そしたらミラーに佐野選手が映ってきて。100Rでは自分のほうが速いと解ったので、ストレートで追いつかれないようにマージンを稼いでいました 」

3位:#9 佐野新世
「超オーバーで大変でした。金曜日にエンジンを乗せ換えて、それからなかなか自分のセッティングに出来なかった。暴れるクルマを何とかねじ伏せていた状態ですね。川地選手とほぼ同タイムだと解ってたので、なんとか抜きたかったんですが…とにかくドタバタなレースウィークでした 」

2014年オートポリス・ゴールドカップ第5戦

スーパー耐久レース最終戦と併催で行われた、ゴールドカップ・S-FJ/FJ1600第5戦。これまでの4戦、誰一人連勝者はおらず、今回第5戦でシリーズチャンピオンが決定する注目のラスト戦となった。#55 田崎貴英、#27 中村玄、#56 川地欽也、#26 吉元陵まで、チャンピオンの可能性が残っている。

土曜日曇り空の中、全車スリックで挑んだ予選は、一度もトップを譲らなかった#26 吉元陵が初のポールポジションを獲得した。だがフロントロウの#55 田崎貴英、#56 川地欽也、#88 池田雄太郎、#9 佐野新世、#38 AKI MIYAZAKIの6名が同じ2分フラット台に乗せ、1秒以内に迫る状態である。しかも明日の決勝は雨予想、予選後もセッティングに悩む選手が多く見られた。

決勝は翌日曜日の午前。予報通りの雨にガッツポーズ、そうでない選手と、ピットに微妙な空気が流れる。レインタイヤが新品・中古の選手に分かれていたのも、原因だろう。各車グリッドに着くころ、雨はほぼ止んでいたが路面はウエットだ。中古タイヤのP.P吉元は不安な表情を隠せない。シグナルが消え好スタートを見せた吉元は、オープニングで2番手田崎との差を1秒49とし、安定した走りを見せていた。少しずつ差を広げていく吉元だったが、3周目1コーナーでコースアウトを喫してしまう。何とか復帰できたものの、9番手まで後退。代わってトップに立った田崎、背後には川地が1秒311差で迫っている。だが、ここでもタイヤの新・古が選手に襲い掛かってしまった。4周目、川地がコースアウトで上位陣から脱落してしまう。シリーズチャンプが掛かっていた選手が、相次いで脱落……しかも中古タイヤ組であった。

中盤より、田崎は安定の走りを見せる。2番手の池田との差は4秒573。池田の後に中村が約7秒差といった間隔だ。その後も田崎は、池田を徐々に引き離していき、独走状態となっていった。
終盤まで、目立った順位の変動はなく、上位3台は2分08秒台で走行。そしてファイナルラップ、9番手まで後退した川地が07秒を叩き出し、ファステストを出すが序盤のコースアウトさえなければ……と惜しい場面も。
トップチェッカーをうけた田崎は、第5戦の優勝と2014年シリーズチャンピオンに輝き、二重の栄冠を勝ち獲った。2位は池田、3位は中村が入り、三島自動車が表彰台を独占、そして上位3者は新品タイヤ組。まさにタイヤの新・古が明暗を分けたといっても過言ではなかろう。唯一FJ1600で参戦の#41 寺島孝が、見事7位と健闘している。

第5戦優勝:シリーズチャンピオン #55 田崎貴英
「予選は全然ダメだったんですよ。全然乗れてなく、全てにおいてダメでしたね。でも、決勝はフロントロウからなので大丈夫かな、と。雨だったらぶっちぎりで行きますよ!(笑)」予選はまったく手応えのなかった田崎。
「明日は絶対雨になる! そう確信して、セッティングしました。それが当たりまして。前を走る吉元君は、中古タイヤながらも結構走れてるんで、ちょっと焦るほどでした。
2番手スタートが結果よかったかな。皆の動きを見ながら走れたし、自分のペースでマシンコントロール出来ましたから。予選と比べ、セッティングが抜群に決まっていたんです。中盤辺りから、後ろの池田君との差が少しずつ離れてきているのが判ったんで、落ち着いて走ればこのままいけるかな、と思いました。いや〜本当に嬉しいですね! 三島自動車の皆様、メカニック、そして家族。ここまで支えてくれて感謝感激です。もてぎでは、おじさんパワーで頑張ってきます! 」
第5戦2位: #88 池田雄太郎 (2009年度チャンプ)
「今回は、今年すべてのレースで初の参戦でした。S-FJになって、あまり雨は走った経験がないんですよ。タイヤは新品で本当によかった。セッティングはデータがないので、一か八かで行きました。勝てなかったのは自分の練習不足。次戦、乗れるチャンスがあったら、もっともっと頑張ります。今回乗るチャンスをくれた、三島さん、絹原選手、多くの方に支えられて参戦することが出来ました。感謝をこめてお礼を申し上げます。」
第5戦3位:シリーズ2位 #27 中村玄
「昨日の予選は、上位組に全然ついていけなくて、厳しいかな……と。しかし、決勝はメカニックさんのご提案で、素晴らしいセッティングにしてくれて、物凄く乗りやすいマシンになりました! パフォーマンス、全てがばっちりでした。今日のこの戦に新品タイヤを履かせてよかったです(久々の新品)。本当に今日は落ち着いて乗れました。前も見えていたし、離されないようにしていました。池田君との差が見えていたので、追いつかないまでも離されない感じで“これをキープしよう、ミスしないように” と思っていました。年間を通じて、上位陣についていけない自分がいましたが、皆勤賞で少しずつポイントを獲っていけたのが振り返ると良かったですね。来年も参戦予定です。」
第5戦8位 シリーズ3位 #26 吉元選手
「好スタート出来ましたが、中古タイヤというのがスタート前からの不安要素でした。雨は得意なので最初は行けるかも、と思ったんですが……やはりブレーキングで全くダメでしたね。いやな予感が当たりました。1コーナーで2回、2ヘアで1回、計3回もコースアウトしました(苦笑)。その都度なんとか復帰できたんで、1Pでも獲れてよかったです。しかしタイヤだけは悔やまれますね。今年はあまりレースに出れなかったけど、最後に自身初のポールが獲れて嬉しかったです。」

※ #26 吉元陵選手と#56 川地欽也選手は同ポイント。しかし、吉元選手に優勝経験があるため(上位順位者)同率にはならず、吉元選手が3位確定とした。