岡山チャレンジカップ 第2戦

TOYOTA GAZOO Racing Vitzと86/BRZ、そしてJAF-F4のレースが併催され、大いに賑わいを見せた岡山チャレンジカップ第2戦。
今回はS-FJが12台、FJ1600が2台の合計14台が参戦している。

快晴ではあるものの、前日の夕方から夜半にかけて降り続いた雨の影響で路面はハーフウエットコンディションの中で予選が行われた。86/BRZレースの影響で、タイヤの食い付きが悪い路面に練習走行から不安を抱えていた#2兒島弘訓が1分40秒131のトップタイムを叩きだしポールを獲得。

そして昨年に続き、野田レーシングアカデミーからスポット参戦の#9岩井正典が、兒島とコンマ5秒差の1分40秒632でフロントロウを獲得している。3番グリッドには1分41秒572のタイムで岡山チャレンジカップ初参戦の#48加納亨介がついた。以下順位は#7バイエルン松尾、#81妹尾俊郎、#21HIROSHI OHTA、#51福田詩久、#55村瀬和也、#27阪本一世、#11Fukujirou、#60貫戸幸星、#6サンタガータ上岡、#4小川陽三、#5小野拓哉と続いている。

86/BRZレース終了後、13時20分よりはじまった決勝の路面コンディションはドライ。レッドシグナルからブラックアウト。ポールの兒島が危なげなくスタートを決めたとは逆にフロントロウの岩井がスタートに失敗し大きく出遅れ、加納とバイエルン松尾に抜かれて4位に沈んでしまう。一方、3番手の加納。『スタートは自信あるんですよ』と言っていた通り、見事なスタートを決め兒島に詰め寄るが、あと一歩及ばず。

トップの兒島は序盤から逃げ切り体勢に入った。着実に後続との差を広げていき唯一39秒台のファステストを叩きだしそのままトップチェッカーを受ける。
『86/BRZレースの影響でラバーグリップが合わなくてペースが上がらず、いろいろとラインを変えながら走りました。39秒台前半を狙ってたんですが…今回は路面に対応できてなかったです。』と、全戦ポールトゥウィンを目標に掲げる兒島は終始笑顔を見せることはなかった。

4位に沈んだ岩井は同周回の内にバイエルン松尾をパスし3位へ浮上。2周目には加納もオーバーテイクし2番手に返り咲く。そしてトップを走る兒島を追撃しようよするがスタート時の違反によりドライビングスルーペナルティーを受け、11番手まで落ちてしまう。それでも諦めずに猛アタックの末、6位でチェッカーを受けたが、悔しい涙を流す結果となってしまった。

初参戦の加納は岩井がペナルティーを受けたことで2番手に浮上し、そのままトップと12秒差で2位のチェッカーを受けた。『1位の兒島選手を退屈させてしまった。』と、独特なコメントを残し、見事初参戦で表彰台を獲得した。

バイエルン松尾は岩井に抜き返されはしたが4番手から表彰台を獲得するべく周回数を重ねていた。だが5周目辺りからミッショントラブルによりペースが急激に落ち、一気に後退してしまう。『急に4と5速しか入らなくなってしまって。連続表彰台を狙えていただけにとても残念…』と悔しさを滲ませた。

5番手スタートだった妹尾も『途中でタイヤカスを拾ってしまい、タイヤのグリップが一気になくなって、(後続を)抑えることができなかった…』と、8番手でチェッカーを受けている。

一方で6番手スタートだったOHTAは4位、8番手スタートの村瀬は5位と善戦。阪本も9番手から7位を獲得している。

FJ1600クラスは貫戸が優勝している。

2016 ゴールドカップレース 第1戦 S-FJ 第1戦

曇り/ドライ 4674km
桜満開の上津江で今年もゴールドカップレース が開幕した。12台が集結したオートポリスシリーズ SーFJ第1戦。久々の参戦「15年ぶりのポールです」とベテラン#23 宮本健一が最前席に君臨する。フロントロウには昨年の覇者#56 川地欽也。だが、コースイン直後にドライブシャフトの破損でピットへ。2番グリッドが空いたまま、今回好調の#28 吉元陵と続いた。

コース上には時折小雨が。好スタートでトップに立った宮本は、ペースを調整しながら順調に走行して行く。しかし3コーナーの進入で、単独のスピンを喫してしまう。後族車は接触もなく宮本を交わし、代わってトップは吉元、続いて#38 Aaron May が追う展開となった。なお、宮本は6位で復帰、ここから猛追撃が始まる。
後半より、吉元がAaronを2.228秒まで引き離し、快調に走行していく。一時は単独になるか? と思われたが、Aaronは吉元に近づき始め、周回ごとに間隔を縮めファイナルラップを迎えた時点では約1.3秒まで迫ってきた。吉元のミラーにはAaronの姿が大きく写る。
ところがチェッカー間近でAaronは単独スピンをし、後退することになってしまう。吉元はミスの無い安定した走りで、そのままチェッカーを受け2度目の優勝を飾った。Aaronは復帰するも、5位という結果に。

一旦6位まで後退した宮本は、ストレートで1台ずつオーバーテイクし表彰圏内まで上昇する。Aaronのスピンにより、チェッカー直前に2位まで繰り上がった。約30年振りのFJ参戦という #9中島功が3位表彰台で、ハンデを感じさせない走行を披露した。なお、4周目よりスタートした川地は「途中だけど、出るからにはファステストを獲ろうと思った」と、小雨でドライという微妙な路面の中、根性の走りで2分00秒336を叩き出し、有言実行を成し遂げた。
[ 優勝コメント ]
#28 吉元陵
「好スタート出来てよかったです。3周目は、スピンした宮本さんのマシンに接触するかと思いました(汗) 。Aaronさんが背後にいたのは分かっていたけど、小雨は降るも路面状態が微妙な感じだったので、ミスなく走れば大丈夫だろうと思って慎重になりましたね。今日は取りこぼしのないように頑張りました! ラッキーな展開でしたね(苦笑) 」

2位
#23 宮本健一
「予選から不安はあったけど、上手くスタート出来て逃げ切れるかな、と思っていました。3コーナーでシフト抜けしてスピン…。エンジンが止まり、復帰するのに時間がかかりましたね。だけど、トップ争いの2台とペースは変わらなかったので、少しでも表彰台に近づくように気持ちを切り替えました。結果的には、あんまり嬉しくない表彰台だけど(苦笑)。スピンした時、後ろの2台が接触せずにうまく行ってくれたので、いや〜…良かったです(汗)」