2016 ゴールドカップレース 第1戦 S-FJ 第1戦

曇り/ドライ 4674km
桜満開の上津江で今年もゴールドカップレース が開幕した。12台が集結したオートポリスシリーズ SーFJ第1戦。久々の参戦「15年ぶりのポールです」とベテラン#23 宮本健一が最前席に君臨する。フロントロウには昨年の覇者#56 川地欽也。だが、コースイン直後にドライブシャフトの破損でピットへ。2番グリッドが空いたまま、今回好調の#28 吉元陵と続いた。

コース上には時折小雨が。好スタートでトップに立った宮本は、ペースを調整しながら順調に走行して行く。しかし3コーナーの進入で、単独のスピンを喫してしまう。後族車は接触もなく宮本を交わし、代わってトップは吉元、続いて#38 Aaron May が追う展開となった。なお、宮本は6位で復帰、ここから猛追撃が始まる。
後半より、吉元がAaronを2.228秒まで引き離し、快調に走行していく。一時は単独になるか? と思われたが、Aaronは吉元に近づき始め、周回ごとに間隔を縮めファイナルラップを迎えた時点では約1.3秒まで迫ってきた。吉元のミラーにはAaronの姿が大きく写る。
ところがチェッカー間近でAaronは単独スピンをし、後退することになってしまう。吉元はミスの無い安定した走りで、そのままチェッカーを受け2度目の優勝を飾った。Aaronは復帰するも、5位という結果に。

一旦6位まで後退した宮本は、ストレートで1台ずつオーバーテイクし表彰圏内まで上昇する。Aaronのスピンにより、チェッカー直前に2位まで繰り上がった。約30年振りのFJ参戦という #9中島功が3位表彰台で、ハンデを感じさせない走行を披露した。なお、4周目よりスタートした川地は「途中だけど、出るからにはファステストを獲ろうと思った」と、小雨でドライという微妙な路面の中、根性の走りで2分00秒336を叩き出し、有言実行を成し遂げた。
[ 優勝コメント ]
#28 吉元陵
「好スタート出来てよかったです。3周目は、スピンした宮本さんのマシンに接触するかと思いました(汗) 。Aaronさんが背後にいたのは分かっていたけど、小雨は降るも路面状態が微妙な感じだったので、ミスなく走れば大丈夫だろうと思って慎重になりましたね。今日は取りこぼしのないように頑張りました! ラッキーな展開でしたね(苦笑) 」

2位
#23 宮本健一
「予選から不安はあったけど、上手くスタート出来て逃げ切れるかな、と思っていました。3コーナーでシフト抜けしてスピン…。エンジンが止まり、復帰するのに時間がかかりましたね。だけど、トップ争いの2台とペースは変わらなかったので、少しでも表彰台に近づくように気持ちを切り替えました。結果的には、あんまり嬉しくない表彰台だけど(苦笑)。スピンした時、後ろの2台が接触せずにうまく行ってくれたので、いや〜…良かったです(汗)」