2017 岡山チャレンジカップ S-FJ シリーズ第 2 戦 レースレポート

 

素晴らしい青空が広がる中で行われたチャレンジカップ第 2 戦。 今回は、遠征チームや初参戦のドライバーも数多く参戦し、初戦以上に熱いバトルが予想 された。

まずコウゲレーシングからは、初戦で優勝した岡本大地、2 位の大島和也、妹尾俊郎、貫田 幸星と前回と同様。

現在、鈴鹿シリーズを戦っている Drago CORSE の 17 歳の荒川燐。 筑波をホームコースとしているスーパーウインズの秋山健也。 ツインリンクもてぎからはメッカの石田浩樹。 そしてギディアップの平田敦士と、Rn-sports からエントリーしている村松日向子の両選手 は、この第 2 戦が記念すべきフォーミュラデビューとなった。

9 時 30 分から開始された予選で、岡本大地が 1 分 37 秒 990 をマークしポールを獲得。 フロントロウを獲得したのはトップの岡本と 0 秒 391 差で大島和也。3 番手に妹尾俊郎、4 番手以降は、荒川麟、貫戸幸星、平田敦士、村松日向子、秋山達也、石田浩樹の順となっ た。

14 時 30 分に行われた決勝戦スタート。 フロントロウの大島がスタートを決めたのに対し、ポールの岡本は「スタートミスしてし まいました。後で見たらタイヤ痕付いてました。笑」と語るように、ホイルスピンさせて しまい痛恨のミス。 だが、岡本は、なんとか立ち上がり大島に蓋をする格好でホールショットを奪い、そのま まトップを明け渡すことなくチェッカーを受け第 1 戦に続き 1 位を勝ちとった。

フロントロウからスタートした大島は、ホールショットこそ奪えなかったものの、岡本の 背後にピッタリと喰いつき、オーバーテイクのチャンスを伺うが、レース中盤あたりから 「途中からタイヤの空気圧の差がでてしまいました。」と語っているように、周回を重ねる 毎にじわじわと離されていき最終的に 5 秒 193 のタイム差を付けられ 2 位でチェッカーを 受け第 1 戦のリベンジを果たすことはできなかった。

「おっさんも見せ場を作って盛り上げますよ!例えば 1 コーナーノーブレーキで突っ込む とか。笑」と冗談を言っていた妹尾であったが、終わってみれば見事 3 位でチェッカーを 受け嬉しい初表彰台となった。

4 番手スタートの荒川は、テールトゥノーズで妹尾と激しく 3 位争いを展開するも、ドライ ビングスルーペナルティで振られた黒旗に気づかず走行を続けた為、不履行により失格に なってしまう。

5 番手争いは、平田、村松、秋山による 3 台による激しいバトルが繰り広げられたが、秋山 が 2 周目に 2 台のオーバーテイクに成功。その後、じわりじわりと差を広げていく。 しかし、村松がレース中盤に怒涛の追い上げを見せ、平田をオーバーテイク、そして秋山 にも襲いかかる。それから秋山をもオーバーテイクし、4 位でデビュー戦を飾った。 秋山は平田にもオーバーテイクされ 2 ポジションダウンの 6 位でチェッカー。 平田は 5 位チェッカーを受けるも「ひとつのミスで動揺して、それがきっかけで違うミス を誘発して思ってたように走らすことができませんでした。」と悔しさを滲ませ、第 2 戦の 幕を閉じた。

優勝 岡本大地コメント 「予選からタイヤの空気圧を下げたのが功を奏しました。でも、大島選手も力を付けてき てるし、他にも速い選手がどんどん出てきますから、これからが本当に厳しい戦いになる と思います。鈴鹿や他のサーキットから誰が遠征に来ても勝てるように速さを磨いていき たいと思います。」

2 位 大島和也コメント 「少しずつですが、マシンの走らせ方は分かってきました。後半タイヤがきつくなってし まい岡本選手に差を開けられました。次のサマーフェスティバルは 2 戦あるので、そこで 結果を残したいと思います。」

3 位 妹尾俊郎 「嬉しい嬉しい表彰台です。前の 2 台には追いつけなかったけれど、せめて後方から来る 若い子たちは抑えようと思い必至に攻めました。おっさんの意地ってやつですね笑。 でもこれでひとつ課題をクリアしたので、今度は前を走る 2 台 (岡本・大島) に、どれだけ 近づくかが課題です。」

2017 オートポリス ゴールドカップ S-FJ シリーズ第 1 戦レースレポート

4 月に入ったにも関わらず、晴れと雨と雪と目まぐるしく変わる天候の中、開幕した 2017 オートポリスゴールドカップ S-FJ シリーズ第 1 戦。

初戦の参加台数は 13 台。 新レギュレーションによりノーマルエンジンに変更となり台数減少の心配がされたが、参 加台数も多く、パワーダウンでの悪影響も見られずひと安心といったところだろう。

そして WEST から新型の WEST-17J が公式戦初登場し、戦闘力がどれほどのものか注目が 集まった。 その新型 17J に乗るのは#27 中村玄。 「マシンは 11J よりもかなり乗りやすくなりました。ただドライバーが僕なんでどこまで タイムを出せるのか…問題はそこです。」と、少々弱気発言。

予選が始まる頃には気温はぐっと下がり 5℃。もちろん路面も乾くことなく難しいコンディ ションの中公式予選が始まった。 ここでトップタイムを叩き出したのは#56 川地欽也。2 分 11 秒 708 でポールポジションを 獲得。フロントローを獲得したのは昨年まで 86 レースをしていた#44 篠田義仁。2 分 13 秒 623 をマーク。#83 岡井貴経は、2 番手の篠田にコンマ 71 差及ばず 3 番手でのスタート となった。

天候は不安定なまま決勝のスタート進行が始まり、全車ウェットコンディションを見越し てレインタイヤで決勝に臨む。 が、スタート予定 10 分前くらいから、予想を覆し天気はみるみる内に回復し爽やかな青空 が広がった。それでも路面はまだまだウェット。レインタイヤで問題ない。その場にいた 誰もがそう思ったに違いない…。

オールレッドからブラックアウト。 ここでフロントローの篠田が絶妙なスタートを決めホールショットを奪い、後続を引き連 れて駆け抜け 10 周のスプリントレースの幕が開けたかに思えた。 が、スタートしてからわずか 1 分後にアクシデントは突如起こる。 2 ヘアで#63 長崎賢雄と#33TERUO が接触しクラッシュ。

すぐさま赤旗が振られ、レースは一時中断となった。 幸いにもクラッシュした両ドライバーは大事に至らずに済んだ。

5 分後に安全が確保され、フォーメーションラップからローリングスタート方式による再ス タートとなった。 トップの篠田はローリングスタートも難なく決め、トップのまま突き進んでいく。 しかし、天候が回復したと共に赤旗中断で濡れていたはずの路面が、予想以上に乾くのが 早く、レインタイヤにとって苦しい展開となった。 全車苦しいタイヤ状況の中、篠田をオーバーテイクしてトップに躍り出たのは川地欽也。

川地は周回を重ねる毎に後続車とのギャップを築いていき、2 位の岡井に 5 秒近くの差をつ け優勝。 「WEST の新型 17J も出てきましたが、旧型の 11J で下剋上を果たしますよ。」と闘志を 燃やしていた岡井は 2 位でチェッカーを受け、嬉しい S-FJ 初表彰台を獲得した。 4 番手まで沈んだ篠田は、追い上げてきた#27 中村玄と最後まで攻防戦を繰り返す。 しかしあと残り僅かのところ、最終コーナーで中村にインを刺され、最終的に 4 位でチェ ッカーを受け、初参戦初表彰台は叶わなかった。 前日の練習走行ではトップタイムを叩き出し、3 番手から追い上げを見せていた#88 中島功 であったが、スタート違反で黒旗を振られるも、気づかず走行を続けた為に不履行により 失格となり、4 位だった中村が繰り上がり 3 位を獲得。

ノーマルエンジンに変更となった今年。 心配されたパワーダウンによる弊害はなく、むしろ下のトルクが上がり、コーナーも以前 より攻めやすくなったとの声を多く聞いた。 そしてエンジンパワーがイコールコンディションになったことによりバトルも多くなって いくだろう…。 S-FJ にとって変革の年。今年のレースは今まで以上に熱いバトルが繰り広げられるに違い ない。

2017鈴鹿クラブマンレース Round2 スーパーFJ レースリポート

■開催概要

  • シリーズ名称: 2017鈴鹿クラブマンレース Round2
  • 主催 : 熱田レーシングクラブ(ARC)・鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)
  • 協力 : OCCK・ARCN・KRHC・AASC・チーム淀
  • 会場 : 鈴鹿サーキット 西コース(3.475km)
  • 参加台数 : 20台

 

3月26日、鈴鹿サーキット西コースで「2017鈴鹿クラブマンレース Round2」が開催されました。開幕戦から約1ヶ月で第2戦とインターバルも短く、ドライバー、チームにとっては大変ですがこの2連戦がシリーズに大きく影響しますのでとても重要なレースです。

 

予選は15分間、ウエットコンディションの中行われました。

見事ポールポジションを獲得したのは2年目の鈴木智之選手、鈴鹿では初のポールです。2番グリッドに名取鉄平選手、3番手に宮島雄太選手と続きます。

 

レースはポールポジションからスタートした鈴木様選手が見事なスタートを切り130Rに先頭で入り、2番手に名取選手が続きます。一方、予選3位の宮島選手がスタートでストールをし、大きく出遅れます。3位には山内飛侑選手がポジションアップ。4周目に山内選手は名取選手にヘアピンで仕掛けますが姿勢を乱してスピン。レースは鈴木選手がマイラップ2位を少しづつ引き離し、2位に12秒の差をつけて独走で初優勝を飾りました。2位は名取選手、3位は一時6位まで順位を落とした山内選手が入りました。4位に加納亨介選手、5位に太田格之進選手、6位に吉田宜弘選手が入りました。