2014年S-FJ鈴鹿地方選手権シリーズ第2戦 西コース

濡れた路面コンディション、開幕戦に続き西ショートコースで行われた予選でポールを獲得したのは吉田宣弘。しかし、決勝スタートでトップを奪ったのはセカンドグリッドの河野駿佑。開幕戦ウィナーの橋本陸は、3番手走行中に痛恨のスピンにより順位を下げる。吉田と佐藤駿介が2位争いのバトルをする中、4位の上村優太が単独走行となる。トップを追いたい2位争いの2台だが、その差が埋まる事無く、河野が第2戦の勝者に。吉田、佐藤が結局そのままのオーダーでフィニッシュ。順位を落としていた橋本がペースを上げ、5位まで順位を回復し、レースを終えた。

2014年 S-FJ 筑波第1戦

ニュータイヤに上手く順応した高橋響太選手が初優勝!
スーパーFJデビューの中西武蔵選手が健闘の2位

新たなシーズンが3月23日(日)より始まった。昨年のチャンピオン根本悠生を始め数名の選手が卒業し、ランキング4位となった高橋響太選手が去年と同 じ体制で臨む。また、今シーズンは、タイヤが変わったことがドライバーに取って、かなり大きなウエイトを占めている。タイヤメーカーは、今年もヨコハマと 変わらないが、より安全性を高めるために新しいタイヤを投入。縦方向のグリップは変わらないが、横方向のグリップが落ち、よりドライバーのテクニックが要 求される。このため筑波では約1秒以上タイムが落ちると言われていたが、公式予選では高橋選手が58秒312をマークし、ポールポジションを獲得。予想以 上のタイムがいきなり記録されてしまう。「コーナリングスピードを落とす方向のタイヤなのでラップタイムでは1、2秒落ちる予想でしたが、ドライバーのテ クニックやチームのセッティング能力が上回っていて、なかなかタイムは落ちませんでしたね」とヨコハマのS-FJ担当者。ただ、見た目でも横方向のスライ ドは増えており「去年と同じような走りをしていたら、すぐにスピンしてしまう」という声も聞かれただけに、よりドライバーを育てるタイヤに進化しているよ うだ。

2014年S-FJ筑波開幕戦スタート

予選2番手には、中西武蔵選手が58秒886でつけ今回がS-FJデビューながら健闘。中西選手は、カートのROTAX MAX日本代表にもなった経験があり、昨年のチャンピオン・根本悠生選手とバトルをしていた逸材だ。予選3番手には、昨年のマスターズクラスチャンピオン のKAMIKAZE選手が58秒994で入り、トップ3が58秒台をマーク。4番手の吉田照己選手が59秒082、11番手の増田貴宣選手が59秒471 と僅かな差で続く予選となった。

18周で争われた決勝レース。ポールポジションの高橋選手が僅かにホイールスピンさせたスキを突き、武蔵選手が前に出て行き真っ先に1コーナーへ進入。 KAMIKAZE選手も高橋選手に並びかけるが、何とか2番手を高橋選手がキープ。高橋選手は、武蔵選手の背後につけ、第2ヘアピンからバックストレート で並びかけると、最終コーナーへの進入でアウトから武蔵選手をかわしてトップに立つと、そのままレースをリードしていく。これを追いたい武蔵選手だった が、ジリジリと、その差は開き単独走行となる。3番手のKAMIKAZE選手も序盤は、単独走行となっていたが、その後方からは、片桐瑞貴選手が迫ってく る。片桐選手は、予選でクラッシュを喫し、9番手グリッドに沈んでいたが、オープニングラップで5番手に浮上。4周目に4番手に上がるとKAMIKAZE 選手のテールtoノーズとなる。すぐにでもかわしたい片桐選手だったが、KAMIKAZE選手が老練なテクニックで抑え込む。しかし、レースも折り返しと なる10周目のバックストレートから最終コーナーの進入で片桐選手がKAMIKAZE選手をかわして3番手に上がると、その差を広げていく。これ以降、 トップ3は、それぞれ単独走行となり、トップを走る高橋選手は、2位に約10秒差をつけゴール。うれしい初優勝を達成した。2位に武蔵選手、3位に片桐選 手と続いた。KAMIKAZE選手は、山浦聖人選手、横地昌重選手の追撃を抑え4位でチェッカー。マスターズクラスで優勝を飾った。

2014年S-FJ筑波開幕戦表彰台