カテゴリー別アーカイブ: 岡山シリーズ

2017 岡山チャレンジカップ S-FJ シリーズ第 2 戦 レースレポート

 

素晴らしい青空が広がる中で行われたチャレンジカップ第 2 戦。 今回は、遠征チームや初参戦のドライバーも数多く参戦し、初戦以上に熱いバトルが予想 された。

まずコウゲレーシングからは、初戦で優勝した岡本大地、2 位の大島和也、妹尾俊郎、貫田 幸星と前回と同様。

現在、鈴鹿シリーズを戦っている Drago CORSE の 17 歳の荒川燐。 筑波をホームコースとしているスーパーウインズの秋山健也。 ツインリンクもてぎからはメッカの石田浩樹。 そしてギディアップの平田敦士と、Rn-sports からエントリーしている村松日向子の両選手 は、この第 2 戦が記念すべきフォーミュラデビューとなった。

9 時 30 分から開始された予選で、岡本大地が 1 分 37 秒 990 をマークしポールを獲得。 フロントロウを獲得したのはトップの岡本と 0 秒 391 差で大島和也。3 番手に妹尾俊郎、4 番手以降は、荒川麟、貫戸幸星、平田敦士、村松日向子、秋山達也、石田浩樹の順となっ た。

14 時 30 分に行われた決勝戦スタート。 フロントロウの大島がスタートを決めたのに対し、ポールの岡本は「スタートミスしてし まいました。後で見たらタイヤ痕付いてました。笑」と語るように、ホイルスピンさせて しまい痛恨のミス。 だが、岡本は、なんとか立ち上がり大島に蓋をする格好でホールショットを奪い、そのま まトップを明け渡すことなくチェッカーを受け第 1 戦に続き 1 位を勝ちとった。

フロントロウからスタートした大島は、ホールショットこそ奪えなかったものの、岡本の 背後にピッタリと喰いつき、オーバーテイクのチャンスを伺うが、レース中盤あたりから 「途中からタイヤの空気圧の差がでてしまいました。」と語っているように、周回を重ねる 毎にじわじわと離されていき最終的に 5 秒 193 のタイム差を付けられ 2 位でチェッカーを 受け第 1 戦のリベンジを果たすことはできなかった。

「おっさんも見せ場を作って盛り上げますよ!例えば 1 コーナーノーブレーキで突っ込む とか。笑」と冗談を言っていた妹尾であったが、終わってみれば見事 3 位でチェッカーを 受け嬉しい初表彰台となった。

4 番手スタートの荒川は、テールトゥノーズで妹尾と激しく 3 位争いを展開するも、ドライ ビングスルーペナルティで振られた黒旗に気づかず走行を続けた為、不履行により失格に なってしまう。

5 番手争いは、平田、村松、秋山による 3 台による激しいバトルが繰り広げられたが、秋山 が 2 周目に 2 台のオーバーテイクに成功。その後、じわりじわりと差を広げていく。 しかし、村松がレース中盤に怒涛の追い上げを見せ、平田をオーバーテイク、そして秋山 にも襲いかかる。それから秋山をもオーバーテイクし、4 位でデビュー戦を飾った。 秋山は平田にもオーバーテイクされ 2 ポジションダウンの 6 位でチェッカー。 平田は 5 位チェッカーを受けるも「ひとつのミスで動揺して、それがきっかけで違うミス を誘発して思ってたように走らすことができませんでした。」と悔しさを滲ませ、第 2 戦の 幕を閉じた。

優勝 岡本大地コメント 「予選からタイヤの空気圧を下げたのが功を奏しました。でも、大島選手も力を付けてき てるし、他にも速い選手がどんどん出てきますから、これからが本当に厳しい戦いになる と思います。鈴鹿や他のサーキットから誰が遠征に来ても勝てるように速さを磨いていき たいと思います。」

2 位 大島和也コメント 「少しずつですが、マシンの走らせ方は分かってきました。後半タイヤがきつくなってし まい岡本選手に差を開けられました。次のサマーフェスティバルは 2 戦あるので、そこで 結果を残したいと思います。」

3 位 妹尾俊郎 「嬉しい嬉しい表彰台です。前の 2 台には追いつけなかったけれど、せめて後方から来る 若い子たちは抑えようと思い必至に攻めました。おっさんの意地ってやつですね笑。 でもこれでひとつ課題をクリアしたので、今度は前を走る 2 台 (岡本・大島) に、どれだけ 近づくかが課題です。」

2017 岡山チャレンジカップ S-FJシリーズ第1戦レースレポート

2017 岡山チャレンジカップ S-FJ シリーズ第 1 戦 レースレポート 今年初めにコース改修が行われた岡山国際サーキットにて、改修後初となる岡山チャレン ジカップ第 1 戦が行われた。

そして今年から S-FJ のレギュレーション変更に伴いノーマルエンジンになってからの初 レースでもある。コース改修、そしてノーマルエンジンと、ふたつの大きな変更点の中でどのような結果が 出るのか注目が集まった。

参加台数は 7 台。昨年までは FJ1600 のカテゴリーがあったが、今年からは S-FJ のみのレ ースとなる。昨年 FJ1600 で優勝を重ねていた貫戸幸星 選手も S-FJ にステップアップし ている。

9:00 予選

一斉に 7 台のマシンが黒光りするコースへと流れ込んでいく。 ここでトップタイムを叩き出したのは昨年のチャンピオンマシンを駆る #2 岡本大地 が 1 分 37 秒 874 を叩き出し見事初戦のポールポジションを獲得。 フロントローには 1 分 38 秒 389 で、野田レーシングアカデミーより参戦している #9 岩井 正典が獲得した。 昨年までスーパーカートに参戦していた#61 大島和也が S-FJ 初参戦ながら 1 分 38 秒 457 をマークし 3 番手につけた。 4 番手は#81 妹尾俊郎、5 番手に#27 坂本一世、6 番手に#17 貫戸幸星、#7 バイエルン松尾 は、新しい路面とパワーの落ちたノーマルエンジンに感覚が掴めず最下位に沈んでしまっ た。

13:50 決勝

ブラックアウトと同時に一斉にスタート。 ここでフロントローの岩井が痛恨のスタートミスで最後尾まで沈んでしいまう。 一方で阪本は 1 コーナーアウトから 3 番に浮上した妹尾に並び、2 コーナでインを突き 5 番手から一気に 3 番手奪取に成功。 トップの岡本は快調に周回数を重ねペースを上げていく。2 番手に浮上した大島、序盤はト ップの岡本に付かず離れずだったものの、後半は周回を重ねるごとに徐々に引き離される 展開となった。 スタートミスで最後尾となった岩井は渾身の走りで 2 周目には 3 番手まで順位を戻したが、 トップ集団との差はあまりにも離れており 3 位が精一杯だった。 2017 年 S-FJ 岡山シリーズ最初の優勝は岡本大地が獲得。 2 位に大島和也、3 位に岩井正典と表彰台をテーィンエイジャーが独占し幕を閉じた。

優勝 岡本大地コメント

スタートはうまくいったので、そのまま引き離しての優勝を目指してたんですが、序盤で 大島さんがなかなか引き離されずにミラー越しに映っていたので、ちょっと焦りはありま した。後半になってからは徐々に引き離せたのでよかったです。 金曜日に初めてマシンに乗ってセッティングはいろいろ試したのですがタイムに繋げるこ とができなかったので、去年のチャンピオン兒嶋選手のセッティングをベースに、まずは 乗り手の自分がマシンに合わせてみようと思ったのが吉とでました。

2 位 大島和也コメント

予選で思ったようなタイムが出ず、決勝で少しセッティングを変え賭けにでたんです。 スタートはクラッチミートも決まり好スタートが切れ、序盤のペースもよかったものの、 中盤から徐々にペースが落ちてしまい、そこでセットをミスってしまったと感じました。 優勝した岡本くんとも序盤のペースはそう大差なかったと思うんですが、後半は僕の方が がマシンに合わせれなかった結果が 2 位という順位になったんだと思います。

3 位 岩井正典コメント

スタートが一番大きかったですね。クラッチミートがうまく合わなくて大きく出遅れてし まいました。 練習ではできることが本番では緊張してできない。一番の課題はそこです…。 勝てると思っていたレースだったので余計に悔しいです。

4 位 阪本一世

スタートで 4 位に上がり、そのまま 2 コーナで 3 位に上がって脳裏にチラリと表彰台が見 えたんですが、順位を守ることができませんでした。 僕も、いま崖っぷちなんです。だけど崖っぷちに強い男なので次は結果を残しますよ。

2016 岡山チャレンジカップ スーパーFJ 岡山シリーズ第6戦

いよいよスーパーFJ岡山シリーズ最終戦を迎えた岡山国際サーキット。
最終戦はS-FJ7台、FJ16002台がエントリーしている。
前回の第5戦、#2兒嶋弘訓が2016年岡山シリーズチャンピオンを獲得はしたものの、第3戦以降優勝から遠のいていることもあり、最終戦を優勝で締めくくりたいところだろう。しかし、第3戦で優勝した#58津本匠と、第4戦で兒嶋を抑えて2位を獲得した#59大原佳祐が参戦していることで、混戦が大いに予想させる最終戦となった。
8時25分より予選開始。路面は若干ウエットではあったが、S-FJ予選前に走っていたカートがスリックタイヤで通常タイムを刻んでいたこともあり、どのチームもスリックタイヤで予選に臨む。
そして大原が6周目に1分39秒227を叩きだし見事ポールを獲得。
兒嶋は1分39秒512でフロントロウに。3位1分39秒655で津本が獲得。トップから3位までが0.428秒差という僅差に。
4位には今期第2戦で2位を獲得している#48加納亨介、5位には野田レーシングアカデミーより初参戦の#9太田格之進、6位に#7バイエルン松尾、7位#6サンタガータ上岡、8位#60貫戸幸星(FJ1600)、9位#5小野拓哉(FJ1600)となった。
そして決勝が始まる頃には雲の隙間から太陽が現われ、蒸し暑さがサーキット全体を覆う。11時20分決勝。ここでフォーメーションラップ中にハプニングが起きた。
兒嶋が最終コーナーでタイヤを温めようとホイルスピンをさせた瞬間、右リアのドライブシャフトを折ってしまい、このマシントラブルによりリタイアとなってしまう。
チャンピオン不在のままシグナルブラックアウト。
ここで「スタート練習していた成果が出ました」とポールの大原が好スタートを決める。一方の3番グリッドの津本「スタートでホイルスピンさせてしまいました…」と大きく出遅れ、後続の加納と太田に抜かれてしまう。しかし3位に浮上した太田は、スタートで規則違反がありドライブスルーペナルティーを受け一気に後退してしまう。
加納も津本の猛攻に成す術なく2位を奪われてしまう。
2位を奪い返し視界が開けた津本であったが、時はでに遅く、大原とのギャップ差を埋めるにはかなり厳しい状況となっていた。
一方の大原はスタートから独走状態となっても一切手を緩めることなく全開アタックを続けファステストラップも獲得し2位の津本に10.411の差を付け最終戦を見事ポールトゥウィンで飾った。
なおFJ1600は貫戸が優勝しシリーズチャンピオンを獲得している。
順位は以下の通り。
優勝 #59 大原佳祐/2位 #58 津本匠/3位 #48 加納亨介/4位 #7 バイエルン松尾 /5位 #9 太田格之進/6位 #6 サンタガータ上岡/7位 #60 貫戸幸星(FJ1600 クラス優勝) /8位 #5 小野拓哉/DNS #2 兒嶋弘訓

2016年 岡山チャレンジカップ 第5戦

 

岡山チャレンジカップ 第5戦スーパーFJレポート (3,703m) ドライ

前日の第4戦の予選で、セカンドタイムが良かった選手からグリッドが決まる第5戦。ポールはシリーズランキングトップの #2兒島弘訓、前日の覇者・#61角田裕毅がフロントロウから兒島を追う。続いて#59大原佳祐、#58津本匠、#9岩井正典と並んだ。

決勝は11時4分と、通常より少し早めの時間に始まった。第4戦と同じく全18台の戦いである。好スタートでホールショットを奪ったポールの兒島だが、角田があっという間に兒島を交わしトップに躍り出た。オープニングは角田、兒島、大原、津本、岩井の順で帰ってくる。周回ごとに角田は少しずつ後続を離していき、2位争いが兒島 VS 大原というまさかの展開、昨日と全く同じ状況となった。幻でも見ているような中、激しい接近戦が再現される。兒島と大原の差はやはり1秒以内、当然ながら注目は両者に注がれた。
レースが動いたのは9周目。裏ストレートのヘアピンで、大原のブレーキングが若干遅れ接触、ハーフスピンを喫し大原は復帰するも6位と後退してしまう。これにより3位の浮上したのは岩井、だが背後には昨年のチームメイト #44前川涼輔が忍び寄っており、1秒以内の争いとなっていた。そして10周目、前川が岩井をとらえ3位に浮上する。岩井もすぐ後ろ、前川のミラーに写る距離を走行していたが、最終的に角田、兒島、前川の順で表彰台となった。角田は四輪デビュー2連覇を果たし、見事なパフォーマンスを披露、周囲を驚かせた。FJ1600は #60貫戸幸星に軍配が上がった。なお、2位の兒島は最終戦を待たずに、2016年岡山S-FJシリーズチャンピオンを獲得している。
【 優勝 】#61 角田裕毅
「スタートして兒島選手を2コーナーでとらえることが出来ました。トップに立ってからは、集中力とかメンタル的なことを試すというか、そういうことに挑戦できたかな、と思います。コンディションは昨日と変わらず悪くなかったです。」

【 2位 】#2 兒島弘訓
「スタートは少しミスって、徐々に角田選手に並ばれました。その後のペースがなかなか伸びなくて。昨日の後半でタイヤが垂れてしまったんで、走り方を変えたのですが自分の中で消化できず。そう考えているとまた大原君が近づいてきて。昨日の教訓でインは絶対に開けない! と思っていました。夏の路面を手探り中です。まだまだ伸びしろはあると思っています。シリーズチャンピオンを獲得できましたが、勝ちたかったですね…。」

【 3位 】#44 前川涼輔
「チームがいい方向にセッティングを出してくれたお陰です。岩井くんと接近戦になりまして。自分のペースは負けてないと思っていたので自己ベストを出しながら走れ、結果的に表彰台に立てたのでよかったです。フロントがきつかったけど、何とか最後まで頑張りました。」

2016年 岡山チャレンジカップ 第4戦

岡山チャレンジカップ 第4戦スーパーFJレポート (3,703m)  12L ドライ
2016年7月30日(土)

早くも岡山S-FJシリーズは、第4戦を迎えた。今回は二日間にわたっての開催であり、翌日が第5戦と続けての勝負である。真夏の空は青く暑く、それがレースでの影響を与える課題にもなった。9時20分より始まった予選は #2兒島弘訓、#58津本匠、#59大原佳祐、#61角田裕毅、この4名の激しい入れ替わりとなった。やがてチェッカーが振られ、いきなりタイムを更新したのが大原。見事ポールを獲得し、フロントロウに角田、続いて兒島。第3戦の覇者・津本が4番手グリッドとなった。

グリッドには2台のFJ1600を含む全18台が集結。14時8分、決勝の火蓋が切られた。
ポールの大原はホイールスピンで出遅れ、角田が1コーナーを周っていく。続いて兒島が続き、大原がそれを追う展開となった。背後には津本も迫りくるが、前者には一歩追いつけず。序盤より兒島と大原の接近戦が始まり、その差は1秒以内。両者の争いは終盤まで続き、一触即発・ワンミスが命取りという瞬きすら出来ないほどのドッグファイトと化していた。ファイナルラップ、ここで大原が「兒島君のリアがきつそうだったので、ラストアタックでスリップを使ってオーバーテイクしました」と2位に浮上。予選、決勝とファイナルに強い大原が勝負をかけ、周囲を沸かせた。2位争いの両者の隙に、トップの角田は徐々に差をつけ5.74秒のリードで嬉しい初優勝。角田は高校1年生で、これが四輪デビュー戦。2000年5月生まれの16歳『21世紀』生まれが活躍する時代を証明した。FJ1600は #60貫戸幸星が #5小野拓哉を抑え優勝している。
【 優勝 】 #61 角田裕毅
「まだ岡山は4回ほどしか走ってないんですけど、優勝できてよかったです。F1の前座レースに参戦予定なので、最終戦の予定は今のところありません。序盤は、路面的に良くないので様子を見ながらの走行でした。後半にかけ調子が掴めてきたので、ラップを上げました。マシンはバッチリで全くの無問題です!」※4歳から始めたカート。全日本戦に同時参戦中。

【 2位 】#59 大原佳祐
「予選ではマシンの調子もよくなってきたけど、自分の中ではもっとタイムアップしたかったなと。スタートはホイールスピン(汗)単純ミスです、焦りました。一度精神を立て直して。ほぼ同ラップの兒島くんに、もう少し早く積極的にいけばよかったんですが…。ラストチャンス、なんとかオーバーテイクすることが出来ました。明日はなんとか気持ち切り替えていきたいです。」

【 3位 】#2 兒島弘訓
「予選は最終ラップでまとめてれば、ポールが獲れていたと思います。でもシフトロックしちゃって…それが惜しかったです。決勝は路面温度が高かったですね。序盤、2〜3周はよかったけど、4周目からリアが滑り出して。シフトミスもあり、大原君との接近戦が始まったと同時にトップに離されていくのが分かりました。反省点は多かったけど勉強になりました。明日はポールからなんで、勝ってシリーズチャンピオンを獲りたいですね。」

2016年岡山チャレンジカップ第3戦

GTアジアレースとの併催で行われた岡山チャレンジカップ第3戦。
参加台数はS-FJが6台、FJ1600が2台の合計8台と少し寂しい台数となったが、今回の注目は第1戦・第2戦と沈黙を守ってきた昨年シリーズチャンピオンのルーニースポーツが第3戦でついに参戦。
ドライバーはS-FJデビューの#58津本匠選手。(二十歳)

8時55分より始まった予選。コースコンディションはドライ。
ポールを獲得したのは1分38秒761をマークした津本匠。
そしてマシンのカラーリングを一身し、現在シリーズ2連勝中の#2兒島弘訓は1分38秒848でフロントロウからのスタート。
津本と兒島のタイム差は、なんと0.087秒という僅差。
3番手は#51福田詩久、#4小川陽三、#6サンダガータ上岡、#7バイエルン松尾、#16近江勤、#5小野拓哉と続いた。

『S-FJ初レースでポール取れました。ギリギリですけど…。』と苦笑いを浮かべながら語る津本に対し、『土曜日は良いタイムが出ていたんですが、予選では路面コンディションが結構変わっていて。
それに人間が対応できていれば良かったんですけど…後ろから津本選手が来てるのがミラー越しに視界に入ってしまって、精神的に焦ってしまいアジャストが遅れてしまってタイムが出る前に予選が終わってしまいました…』
と、悔しさを滲ませる兒島。

決勝は15時よりスタートだった。しかしコースイン直前にに突如豪雨に見舞われディレイを余儀なくされる。
大粒の雨が降りだすと同時にどのチームも一斉にレイン用のタイヤに交換するべく、ピット内は慌しい雰囲気に包まれた。

コースイン予定時刻になっても雨はやむ気配がなく、オフィシャルからコースイン予定時刻の変更を告げられた。
15時15分、雨はやみサーキットは青空に包まれ暑さが戻ってきたものの、コース上には至るところで雨水が川のように流れている様子で、サーキット側よりまだコースの十分な安全が確保できないとし、ここで再度10分のディレイが告げられる。

それから幾度となくディレイが告げられ、最終的にコースインできたのは16時06分。当初予定の周回数だった12周が10周に減算になった。
コースインが大幅に遅れたことにより、コースの一部では路面が乾き始めている可能性を考慮し、ドライタイヤをグリッドまで運ぶチームも見受けられた。
そしてコースインした続々とマシンがグリッドへとなだれ込む。ドライバーからコースの路面コンディションを聞きだしタイヤを替えるかどうか判断するチームクルー達。
しかしドライタイヤに変更するチームはどこにもいなかった。

16時24分決勝。レッドシグナルからブラックアウトと同時にポールの津本、兒島共にスタートを決め、そのまま津本選手がホールショットで1コーナーを駆け抜ける。
6番手のバイエルン松尾はロケットスタートで、1コーナー手前で2台をかわし見事4番手にジャンプアップに成功。
2番手の兒島は前を走る津本にピッタリと喰いつき果敢に仕掛けるものの、津本の固いガードをこじ開けれず突破口を見い出せないまま周回数だけが重り、そのまま津本がトップチェッカーを受け見事初参戦・初優勝を飾った。
2位でチェッカーを受けた兒島、1分46秒587でファステストを取りはしたものの、トップの津本との差0.538秒を埋めれず、涙をのむ結果となった。
一方で、3番手の福田にバイエルン松尾が猛チャージを仕掛けオーバーテイクで3番手奪取に成功し、シリーズ2度目の表彰台3位を獲得した。

FJ1600では近江選手が優勝を獲得している。

S-FJ優勝 津本匠選手
「決勝では、まずまずスタートを決めれてよかったかなと。やっぱり兒島選手のプレッシャーは凄かったです。低速コーナーは明らかに僕の方が遅くて、高速コーナーでちょっとだけ離せる展開が続いたんですけど、途中からミラーで(兒島選手が)どこ通ってるのか確認しながら走り、最後の2周はだいぶマシになって少し離すことができましたね。」

2位 兒島弘訓選手
「僕の勝負弱さが出たレースだったと思います。低速コーナーでは僕の方が速かったんですが、前半と中盤に何度かチャンスがあったにも関わらずインに入れなかったっていうのはだいぶ反省しないといけないと思います。次の第4戦・第5戦はぶっちぎりで勝てるように、自分の弱いところをもう一度見つめなおそうと思います。それと58号車(去年のチャンピオンマシン)を無意識の内にどっかで意識している自分がいるので、それを克服しないといけないですね。」

3位 バイエルン松尾選手
「ウェットはめっちゃ自信あるんでね。それに最初の方でトップ2台とは少し差を詰めてきてたから、これいけるんじゃないかなって思ってたら…路面がちょっと乾き始めたんで全然無理だったけれど(笑)。決勝スタートが (雨で) どんどん延びちゃって、もっとウェットだったらね…でも雨乞いの踊りが効いたんちゃうかな(笑)」

FJ1600優勝 近江勤選手
「3年前くらいに2〜3回レースに出てたんですけど、それっきりで…その時も毎回2位でして、不完全というかやっぱり悔しいという思いが強かったです。だから今回、表彰台の真ん中に立てたのがメチャクチャ嬉しかった。やっぱりレースはやめられないですね(笑)」

岡山チャレンジカップ 第2戦

TOYOTA GAZOO Racing Vitzと86/BRZ、そしてJAF-F4のレースが併催され、大いに賑わいを見せた岡山チャレンジカップ第2戦。
今回はS-FJが12台、FJ1600が2台の合計14台が参戦している。

快晴ではあるものの、前日の夕方から夜半にかけて降り続いた雨の影響で路面はハーフウエットコンディションの中で予選が行われた。86/BRZレースの影響で、タイヤの食い付きが悪い路面に練習走行から不安を抱えていた#2兒島弘訓が1分40秒131のトップタイムを叩きだしポールを獲得。

そして昨年に続き、野田レーシングアカデミーからスポット参戦の#9岩井正典が、兒島とコンマ5秒差の1分40秒632でフロントロウを獲得している。3番グリッドには1分41秒572のタイムで岡山チャレンジカップ初参戦の#48加納亨介がついた。以下順位は#7バイエルン松尾、#81妹尾俊郎、#21HIROSHI OHTA、#51福田詩久、#55村瀬和也、#27阪本一世、#11Fukujirou、#60貫戸幸星、#6サンタガータ上岡、#4小川陽三、#5小野拓哉と続いている。

86/BRZレース終了後、13時20分よりはじまった決勝の路面コンディションはドライ。レッドシグナルからブラックアウト。ポールの兒島が危なげなくスタートを決めたとは逆にフロントロウの岩井がスタートに失敗し大きく出遅れ、加納とバイエルン松尾に抜かれて4位に沈んでしまう。一方、3番手の加納。『スタートは自信あるんですよ』と言っていた通り、見事なスタートを決め兒島に詰め寄るが、あと一歩及ばず。

トップの兒島は序盤から逃げ切り体勢に入った。着実に後続との差を広げていき唯一39秒台のファステストを叩きだしそのままトップチェッカーを受ける。
『86/BRZレースの影響でラバーグリップが合わなくてペースが上がらず、いろいろとラインを変えながら走りました。39秒台前半を狙ってたんですが…今回は路面に対応できてなかったです。』と、全戦ポールトゥウィンを目標に掲げる兒島は終始笑顔を見せることはなかった。

4位に沈んだ岩井は同周回の内にバイエルン松尾をパスし3位へ浮上。2周目には加納もオーバーテイクし2番手に返り咲く。そしてトップを走る兒島を追撃しようよするがスタート時の違反によりドライビングスルーペナルティーを受け、11番手まで落ちてしまう。それでも諦めずに猛アタックの末、6位でチェッカーを受けたが、悔しい涙を流す結果となってしまった。

初参戦の加納は岩井がペナルティーを受けたことで2番手に浮上し、そのままトップと12秒差で2位のチェッカーを受けた。『1位の兒島選手を退屈させてしまった。』と、独特なコメントを残し、見事初参戦で表彰台を獲得した。

バイエルン松尾は岩井に抜き返されはしたが4番手から表彰台を獲得するべく周回数を重ねていた。だが5周目辺りからミッショントラブルによりペースが急激に落ち、一気に後退してしまう。『急に4と5速しか入らなくなってしまって。連続表彰台を狙えていただけにとても残念…』と悔しさを滲ませた。

5番手スタートだった妹尾も『途中でタイヤカスを拾ってしまい、タイヤのグリップが一気になくなって、(後続を)抑えることができなかった…』と、8番手でチェッカーを受けている。

一方で6番手スタートだったOHTAは4位、8番手スタートの村瀬は5位と善戦。阪本も9番手から7位を獲得している。

FJ1600クラスは貫戸が優勝している。

岡山チャレンジカップ 第1戦スーパーFJレポート

前日の雨がウソのように青空に包まれた岡山国際サーキット。昨年より少し早めに2016年OKAYAMAチャレンジカップシリーズが開幕した。
今年最初のレースは9台が集結、のち2台がFJ1600クラスであり、 ちょうど1年ぶりの参戦となる #4 小川陽三 と、S-FJ初参戦の #27 阪本一世が新たに名を連ねた。
そして、昨年の最終戦でコースレコード更新を惜しくも逃した#2 兒島弘訓の走りに、注目が集まった。

青空は広がっているが、まだ完全に乾ききっていない状態、10時に予選がスタート。金曜日に足回りを大幅に変更したと語る #2兒島が、終了間際に1分37秒589を叩きだした。平川 亮 が持つコースレコード1分37秒969をコンマ3秒上回り、晴れてレコードホルダーの座をもぎ取る。予選順位は、ポールポジション#2兒島弘訓、フロントロウに#51福田詩久、#‎7バイエルン松尾、#‎81妹尾俊郎、#‎4小川陽三、#‎6サンタガータ上岡、#‎60貫戸幸星、#‎27阪本一世、#‎5小野拓哉と続いた。

14時決勝。路面は完全に乾き、ドライコンディションでの争いとなった。ブラックアウトと同時に一斉にスタート。ここで兒島が少しもたついてしまう。その隙に福田が差を詰め、1コーナー勝負に持ち込みインから差そうとするが、惜しくも兒島を抜くことができず、これが最大のチャンスを逃すことになった。3周目、妹尾とサンタガータ上岡が接触、両者はリタイアとなってしまい、ここで万事休す。
一方、兒島は周回を重ねるたびにファステストを更新、ファイナルラップでも1分38秒189を出し、やがてチェッカーを受けた。2位の福田に27秒の差をつけ、ポール トゥ ウィンで開幕戦を制した。マシンのカラーリングを変えたバイエルン松尾が3位に、FJ1600クラスは小野が1位を獲得している。
【優勝:#2兒島弘訓 】
「金曜日の練習走行で、足回りのセッティングを大幅に変更してみたんです。ある意味、大冒険ですよね。それで以前のセットと同じくらいのタイムが出ていて、このセッティングの走り方に慣れれば絶対に速いと思ったので、予選と決勝もこのセッティングで挑みました。スタートは若干もたついてしまったんですが、福田選手もスタートが完璧ではなかったのでそれに助けられたという感じです。途中でイエローが出ていたのでペースをちょっと落としたんですが、その後は徐々にペースを上げて37秒台を目指しました。ですが後半、タイヤの内圧が上がっていくにつれリアのスタビリティーがなくなって滑るようになってきたので、ペースを落とさざるを得なかったのが課題かなと思います。今回、コースレコードを更新できたので、目標のうちのひとつは達成できました。今年の目標は全戦全勝。日本一決定戦で優勝しスカラシップを獲得します」

6年ぶりにコースレコードを更新したにも関わらず、『2コーナーが湿っていたり、アトウッドでクリップ外したりと、ミスもあったので素直に喜べないというか……やりきったという感じはなかったですね。』と、淡々と話す兒島であった。

2015年岡山チャレンジカップ 第5戦

山々が色鮮やかに染まった岡山国際サーキット。第4戦でチャンピオンを決めた #58 大湯都史樹不在の中で開催されたチャレンジカップ第5戦。全8台のうち、FJ1600クラスが2台エントリーしての最終戦となった。路面温度が低い中、練習走行で好調だった #2 兒島弘訓が、予選でも好タイムを連発。
最終アタックで1分37秒876という、あわやコースレコード更新かと思わせるタイムを叩きだし、ポールポジションを獲得する。今期3戦目の #1 大原佳祐は39秒169をマークし、フロントロウから挑む。第4戦から参戦している高校生ドライバー #44 小野寺匠は42秒532で3番手。その後に、#7 バイエルン松尾、#6 サンタガータ上岡、#12 千坂勉、#60 貫戸幸星、#5 小野拓哉と続いた。

11時50分からの決勝レース。ブラックアウトと同時に各マシンが一斉にスタートした。ポールの兒島がスタートを決めたのに対し、大原はスタートミスにより出遅れてしまう。兒島との接戦に持ち込みたい大原は、1周目に松尾をパスし2位に浮上。兒島を追従しようとするが、その差はすでに3秒ほど開いていた。

中盤、小野寺の左リアタイヤと松尾のフロントウイングが接触してしまうアクシデントが発生。小野寺のマシンはリタイアとなり、ここで万事休す。松尾も一旦ピットインすることになった。トップを走る兒島は、大原に15秒246の差をつけフィニッシュし、ポール トゥ ウインで初優勝を飾った。粘りの走りで #12千坂勉が表彰台をゲットしている。なお、FJ1600クラスは #60 貫戸幸星が優勝。

優勝 #2 兒島弘訓
「シグナルが消えた瞬間の反応が、今までで一番悪かったかなと感じましたが、その後のホイールスピンの量でいうと今回がベストでした。だからプラマイゼロで(笑)スタートしてからは全力でアタックしました。ただ、予選よりも路面温度が高くなっていたので2コーナーのクリップ付近で若干オーバーが激しい状態になってしまって。もうちょっとアンダー気味のセッティングにしておけば、まだタイムを上げれたのかなと思います。」

2位 #1 大原佳祐
「スタートでミスってしまいました。ホイールスピンとシフトミスが重なってしまって…。決勝前にセッティングを変えて、タイムの上がりがよかったんで、当たってる(セッティングが合ってる)方向にいってたと思います。バトルの駆け引きには自信があったので、接戦に持ち込みたかったんですが、兒島選手との差が開きすぎましたね。」

2015年岡山チャレンジカップ第3戦

強い陽射しのもと、岡山SーFJシリーズ第3戦が開催された。皆の注目は、#‎34阪口陽南の参戦。7月に16歳になったばかりで、今回が四輪デビュー戦となるが、すでにカート界では知らない人はいないほどの実力者である。この日、JAF-F4西日本のダブルヘッダーにも参戦。
12台での予選、その阪口が序盤から終始トップの座を守る。いっぽう2番手争いは、#‎2兒島弘訓、#‎28片山義章、#‎58大湯都史樹、が1分39秒台でひしめきあっていた。最後のアタックで、阪口が38秒台を叩き出す。順に片山、兒島、ランキングトップの大湯は4番手からのスタートとなった。

決勝では、阪口がスタートを難なく決め、トップで1コーナーを周る。4番グリッドからの大湯が好スタートを決めて3位に浮上、逆に兒島は一歩出遅れてしまう。大湯はヘアピンで片山を交わし、2位まで上がってきた。しかし、片山も離されることなく1秒以内で大湯の背後に迫る。そのすぐ後方では、#61 吉田宣弘と兒島の接近戦が白熱していた。しかし、その吉田になんとフライングスタートの掲示が。ドライブスルーペナルティとなり、ここで吉田は後方へと下がってしまった。
トップの阪口は、周回毎に2位大湯との差を広げ、四輪デビュー戦とは思えぬパフォーマンスを見せる。8周を終えた時点で1分39秒台を叩き出し、ただ一人40秒台の壁を越えた。独走の阪口とは対照的な大湯と片山の接近戦、その差は最後まで1秒以内であったが、大湯が譲ることなく、阪口・大湯・片山の順でチェッカーを受けた。現在シリーズチャンピオンの大湯に新たな強敵が出現、2015年の岡山シリーズは最後まで予測のつかないレースが繰り広げられそうである!
【優勝】 #34 阪口陽南
「今回、JAF-F4とのWエントリーだったので、その分自信はありました。しかし、予選のラップタイムは良くなかったので不満ですね。木金土よりも遅いです。決勝ではスタートは落ち着いていけました。ちょっとインに入られかけましたが(汗)。後半になるにつれ、タイヤとマシンのバランスが合ってきて。今回すごく乗りやすいクルマに仕上げていただきました、メカニックの皆さんに凄く感謝しています。自分での採点は、今回デビュー戦は80点でしょうか(苦笑)。クルージングしているように見えたようですが、結構…というか、かなりガムシャラに走っていました。今年はおそらく…あとの2戦出れるのでは? と思います。」
【2位】#2 大湯都史樹
「ポールを獲れなかったのは、自分の力量です。スタートで一発前に出るしかない! と思っていました。今までで一番の良いスタートが決まって、ホッとしました(笑) ヘアピンで片山選手を抜いて2位に浮上出来ましたが、ずっとミラーに片山君が写っていました。まだ、自分の走り方にクセがあり…かなり悩むところです。まあ、何よりスタートで良いリズムが刻めたので、そのままいけたー!という感じですね。マシンに問題も無かったし、優勝出来なかったのは自分のせい。次回はもっと煮詰めて頑張ります!」