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2016オートポリスゴールドカップS-FJシリーズ第2戦

今年4月に九州を襲った大地震で大きな被害を負ったオートポリス(大分県日田市上津江町)が10月に営業再開となり、震災後初のゴールドカップが開催された。
サーキット内にはまだ危険な為、立ち入り禁止区域があったり、ホームストレートにある観戦スタンドに大きな足場が組みあげられたりと、まだまだ完全な復旧には至っていないことが伺えた。
しかし震災から半年、再開に漕ぎ着けた関係者の皆様のご尽力によりこうしてゴールドカップを開催できたことを喜ばしく思う。

今回、震災後初開催ということもあり、土曜と日曜の2日間に渡り2レースが組まれ、サーキット復活を祝福する為に遠征してくれたチームもいて、大いに盛り上がった2日間となった。

13:00より第2戦の予選がスタート。参加台数13台の中で唯2分台を切り1分59秒118をマークした#57吉田宣弘がポールポジションを獲得。

セカンドローには2分00秒225の#28吉元陵。3番手に昨年のオートポリスシリーズチャンピオンの#56川地欽也。4番手以降の順位は、#23宮本健一#11Fukujirou#21HIROSHI#9中島功#83岡井貴経#61山浦資智#81妹尾俊郎#6DONLUCHIANO#14TERUO#12遠藤滋となっている。

16:05より決勝、10Lapの熱い戦いが始まった。シグナルオールレッドからブラックアウト。全車一斉にスタートし1コーナーを目指す。ホールショットを奪ったのはポールの#57吉田宣弘、そして2番手に#28吉元陵、3番手に#56川地欽也と続いていく。

2周目を終え2番手の吉元がトップの吉田との差を0.5秒縮めるも、3周目に吉田が1分59秒224の好タイムを出し、差が1.3秒に開いてしまい、その後はトップとの差を縮めることには至らなかった。

5周目、第2グループの4番手の#21HIROSHIと5番手の#23宮本健一がテールトゥノーズでの激しい攻防が展開され、ホームストレートで宮本がHIROSIのオーバーテイクに成功し4番手に返り咲いた。

6周目、第2ヘアピンで6番手の#11Fukujirouと7番手の#83岡井貴経の激しいバトルが展開され、岡井がオーバーテイクに成功し6位を奪い取り、前方を走る5番手のHIROSHIに襲い掛かるが、あと一歩及ばず。

一方の7番手に沈んだFukujirouは一時岡井と差を広げられたものの、再び追いつき果敢に仕掛けたが6番手に返り咲くことができず、岡井と0.454秒差でチェッカーを受け7位となった。

トップの吉田はただひとり58秒台を連発し、ファイナルラップではファステストとなる1分58秒400を叩きだし、2位の吉元に8秒815差で、震災後初開催となるゴールドカップS-FJシリーズ第2戦を見事優勝で飾った。

優勝インタビュー#57吉田宣弘

「オートポリスを久しぶりに走ってみて改めていいコースだなと思いました。今回遠征してくれた選手にも来てもらい復興への支援もできればという想いと、ここオートポリスを、みんなでレースをしたい気持ちが強かったので、今回遠征に来られた選手のみなさんも含め、サーキットが再開されたことが本当に嬉しいです。」

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