2016オートポリスゴールドカップS-FJシリーズ第3戦

2日間に渡って開催されているオートポリスゴールドカップ。第2戦の参加台数が13台だったのに対し、翌日の第3戦は16台と増える形となった。その為、通常土曜の第2戦で行われた予選のセカンドタイムでグリッドが決まるのだが、今回は第3戦も当日に予選が行わる形となった。

第2戦とは裏腹に、昨夜より天気が崩れ、雨が降りしきる中9時10分より予選が始まる。しかしウェットながら小雨ということもあり、路面状態は大きな水しぶき上がる程でもなかった。

コース上には震災の影響でアスファルトを張り替えられたばかりで、ドライの状態でもグリップしにくいセクションがあるのだが、ウェット状態では果たしてどのくらいグリップするのか、選手たちの心配はそこに注がれた。

そんな中、前日優勝を飾った#57吉田宣弘が、この路面状況の中2分6秒489と唯一6秒台をマークし第2戦に続き、ポールポジションを獲得。

第2戦で3位だった#56川地欽也が2分7秒467でセカンドローからのスタートになった。3番手には第2戦2位の#28吉元陵が2分7秒813をマーク。4番手以降の順位は次の通り。#23宮本健一#21HIROSHI#11Fukujirou#6DONLUCIANO#81妹尾俊郎#9中島功#14TERUO#61山浦資智#7北村秀夫#83岡井貴経#88絹原寛士#12遠藤滋#13谷村将貴

雨がそのまま降り続くと予想されたが、予選終了後から徐々に雨脚は収まり、決勝が始まる13時頃にはコース上もすっかり乾いた状態となった。

12時55分より決勝がスタート。

ブラックアウトした後、ポールの#57吉田宣弘を先頭に全車一斉に1コーナーへと流れ込む。そのまま大きな変動もなく1周目を終えたのだが、2周目の4コーナー付近で2番手の#56川地欽也が痛恨のスピン。すぐ後ろを走行していた#28吉元陵はスピンした川地のマシンを避けきれず接触。コースに復帰できたものの、フロントノーズに大きなダメージを負ってしまう。

その混乱の隙をついて#23宮本健一が2番手に浮上。スローペースだった川地はなんとかピットに戻りコースへの復帰させる為、懸命の作業を行ったがここでリタイアとなってしまった。

2番手を奪取した宮本だったが5周目、ホームストレートで3番手の吉元に捉えられ、順位が入れ替わるも、宮本もこのままで終わらず、必死に吉元に喰らいつく。

そして、6周目再び宮本がオーバーテイクに成功。だがすぐさま吉元が抜き返し激しい2番手争いの攻防戦が続いたが吉元に軍配があがった。一方で、トップの吉田は周毎に2番手との差を2秒以上築き、最終的には22秒345という圧巻の大差でフィニッシュし、ゴールドカップ第2戦、第3戦共に見事ポールトゥウィンで連勝を飾った。

2016_ap_03-11