2014年 S-FJもてぎシリーズ第2戦

ルーキー篠原拓朗選手デビュー2戦目で初優勝

予選でスピンしポールポジションは逃したがファステストラップも記録し全ラップリーダーで優勝。

前回優勝の牧野選手は不参加ながら、昨年の日本一決定戦3位で鈴鹿の第2戦で優勝している河野選手、筑波シリーズ開幕戦で優勝している高橋選手、昨年の富士シリーズチャンピオン太田選手がエントリー 。

2~3年S-FJに出場している経験豊かな選手にデビュー2戦目の選手達が挑む事となった。

予選はトップから5位太田選手までが2秒台という好タイムで僅差に実力者が犇めく中里見選手がポールポジションを獲得。予選2番手の篠原選手は自己ベストで1~3セクターをまとめていた周のビクトリーコーナーでスピン。トップタイムを失うことになったが僅差の2番手に留まった。3番手は手塚祐弥選手、スーパーカーのラバーが乗りハイグリップになった路面を読んだが僅かにタイムは及ばなかった。

決勝はスタートで篠原選手がトップに立ちホールショットを奪う。

二番手以降は団子状態。至る所で3ワイドの激しいバトルが見られた。里見選手、手塚選手、高橋選手のバトルから抜け出たのは高橋選手。トップを行く篠原選手を追いかけ少しづつ間を詰めていく。

3番手には里見選手前を行く2台を追うが徐々に離れていく。

4番手争いに太田選手、河野選手、片桐選手も加わって各コーナーでポジションを変える。S字コーナーでも3台並ぶなど激しい攻防が続いた。この激しいバトルの中心に居た手塚選手がタイヤを酷使してしまったか?集団から後れ始める。

レース中盤には高橋選手がトップ篠原選手の背後に迫り、スリップが効く間合いにまで近づいた。しかし、篠原選手がこのレースのファステストラップを記録しながらペースを上げ後続を引き離し、2秒以上のリードを築いてトップチェッカー。

河野選手、太田選手が4位5位をキープ。片桐選手が6番手に、ここは経験の差が感じられた。序盤激戦の中で3番手争いをしていた手塚選手は8位まで順位を下げ悔しさを滲ませていた。

あれだけ激しいバトルが続いたレースだったが接触リタイアする選手は一人も無く、アベレージタイムも速く、非常にレベルの高いレースとなった。

参戦する選手にとっては「厳しい年」かも知れないが、切磋琢磨して伸びて行って欲しいと思う。

2014 JAF地方選手権スーパーFJもてぎシリーズ第2戦
公式予選正式結果 2014.4.13 Fine/Dry もてぎフルコース 上位10台抜粋
1 62 里見乃亜 ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC 2.02.600
2 2 篠原拓朗 ZAP SPEED ED 2.02.683
3 75 手塚祐弥 オールドタイマーZAP・ED 2.02.763
4 18 高橋響太 IDI・ROMANTECミスト 2.02.772
5 37 太田達也 メイクウィナーアルビ岩本ED 2.02.932
6 6 片桐瑞貴 ZAP SPEED ED 2.03.065
7 3 河野駿佑 グッドスマイルレーシング10V 2.03.155
8 27 堤 優威 B-MAX RACING RD10V 2.03.309
9 63 武村和希 ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC 2.03.515
10 14 長島大輝 ZAP・F109・ED 2.03.875

 

2014 JAF地方選手権スーパーFJもてぎシリーズ第2戦
決勝正式結果  2014.4.13   Fine/Dry    10Laps
1 2 篠原拓朗 ZAP SPEED ED 20.44.453
2 18 高橋響太 IDI・ROMANTECミスト 20.46.795
3 62 里見乃亜 ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC 20.49.679
4 3 河野駿佑 グッドスマイルレーシング10V 20.52.407
5 37 太田達也 メイクウィナーアルビ岩本ED 20.53.003
6 6 片桐瑞貴 ZAP SPEED ED 20.54.691
7 63 武村和希 ル・ボーセフォーミュラアカデミーPFC 20.58.822
8 75 手塚祐弥 オールドタイマーZAP・ED 20.59.935
9 48 富田竜一郞 Snap-on DIJON-ED 21.02.568
10 10 加納亨介 ZAPオミッターズ10V★ED 21.08.288
BL:No.2 篠原 拓朗 ZAP SPEED ED 2.03.307 7/10 140.18km/h
 優勝:篠原拓朗選手コメント

今回のレースは予選直後から決勝への自信が持てていたので、あまり気負うこと無く楽しくレースが出来たのが良かったです。また、課題である決勝でのスタートを上手く決められた事と一度追いつかれたところで焦らずに自分の走りを取り戻せたことが勝因だと思います。

反省点に関しては、予選での開幕戦と同じミス、決勝での前半の風の読みとミスの多さなど、まだまだ課題はたくさんあるのでそれを克服してこの勢いを保ってどんどん優勝を狙っていきます。

応援ありがとうございました。これからも優勝、そしてチャンピオンを狙っていきますので応援宜しくお願いいたします。

篠原拓朗選手

 

 

 

2014年S-FJ鈴鹿地方選手権シリーズ第2戦 西コース

濡れた路面コンディション、開幕戦に続き西ショートコースで行われた予選でポールを獲得したのは吉田宣弘。しかし、決勝スタートでトップを奪ったのはセカンドグリッドの河野駿佑。開幕戦ウィナーの橋本陸は、3番手走行中に痛恨のスピンにより順位を下げる。吉田と佐藤駿介が2位争いのバトルをする中、4位の上村優太が単独走行となる。トップを追いたい2位争いの2台だが、その差が埋まる事無く、河野が第2戦の勝者に。吉田、佐藤が結局そのままのオーダーでフィニッシュ。順位を落としていた橋本がペースを上げ、5位まで順位を回復し、レースを終えた。

2014年 S-FJ 筑波第1戦

ニュータイヤに上手く順応した高橋響太選手が初優勝!
スーパーFJデビューの中西武蔵選手が健闘の2位

新たなシーズンが3月23日(日)より始まった。昨年のチャンピオン根本悠生を始め数名の選手が卒業し、ランキング4位となった高橋響太選手が去年と同 じ体制で臨む。また、今シーズンは、タイヤが変わったことがドライバーに取って、かなり大きなウエイトを占めている。タイヤメーカーは、今年もヨコハマと 変わらないが、より安全性を高めるために新しいタイヤを投入。縦方向のグリップは変わらないが、横方向のグリップが落ち、よりドライバーのテクニックが要 求される。このため筑波では約1秒以上タイムが落ちると言われていたが、公式予選では高橋選手が58秒312をマークし、ポールポジションを獲得。予想以 上のタイムがいきなり記録されてしまう。「コーナリングスピードを落とす方向のタイヤなのでラップタイムでは1、2秒落ちる予想でしたが、ドライバーのテ クニックやチームのセッティング能力が上回っていて、なかなかタイムは落ちませんでしたね」とヨコハマのS-FJ担当者。ただ、見た目でも横方向のスライ ドは増えており「去年と同じような走りをしていたら、すぐにスピンしてしまう」という声も聞かれただけに、よりドライバーを育てるタイヤに進化しているよ うだ。

2014年S-FJ筑波開幕戦スタート

予選2番手には、中西武蔵選手が58秒886でつけ今回がS-FJデビューながら健闘。中西選手は、カートのROTAX MAX日本代表にもなった経験があり、昨年のチャンピオン・根本悠生選手とバトルをしていた逸材だ。予選3番手には、昨年のマスターズクラスチャンピオン のKAMIKAZE選手が58秒994で入り、トップ3が58秒台をマーク。4番手の吉田照己選手が59秒082、11番手の増田貴宣選手が59秒471 と僅かな差で続く予選となった。

18周で争われた決勝レース。ポールポジションの高橋選手が僅かにホイールスピンさせたスキを突き、武蔵選手が前に出て行き真っ先に1コーナーへ進入。 KAMIKAZE選手も高橋選手に並びかけるが、何とか2番手を高橋選手がキープ。高橋選手は、武蔵選手の背後につけ、第2ヘアピンからバックストレート で並びかけると、最終コーナーへの進入でアウトから武蔵選手をかわしてトップに立つと、そのままレースをリードしていく。これを追いたい武蔵選手だった が、ジリジリと、その差は開き単独走行となる。3番手のKAMIKAZE選手も序盤は、単独走行となっていたが、その後方からは、片桐瑞貴選手が迫ってく る。片桐選手は、予選でクラッシュを喫し、9番手グリッドに沈んでいたが、オープニングラップで5番手に浮上。4周目に4番手に上がるとKAMIKAZE 選手のテールtoノーズとなる。すぐにでもかわしたい片桐選手だったが、KAMIKAZE選手が老練なテクニックで抑え込む。しかし、レースも折り返しと なる10周目のバックストレートから最終コーナーの進入で片桐選手がKAMIKAZE選手をかわして3番手に上がると、その差を広げていく。これ以降、 トップ3は、それぞれ単独走行となり、トップを走る高橋選手は、2位に約10秒差をつけゴール。うれしい初優勝を達成した。2位に武蔵選手、3位に片桐選 手と続いた。KAMIKAZE選手は、山浦聖人選手、横地昌重選手の追撃を抑え4位でチェッカー。マスターズクラスで優勝を飾った。

2014年S-FJ筑波開幕戦表彰台

 

2014年S-FJ鈴鹿地方選手権シリーズ第1戦 西コース


開幕戦の鈴鹿西ショートコース、17台で争われた予選でポールポジションを獲得したのは橋本陸。その橋本を先頭に、河野駿佑、吉田宣弘、大宮嘉信、上村優太がオープニングラップのオーダー。デビューレースながら3番グリッドを獲得した平優弥は、スタートで出遅れ順位を落とす。橋本は、その後ファステストを更新しながら後続を引離し、危なげない走りでトップを快走。予選で4番グリッドを獲得しながらピットスタートとなった佐藤駿介も、必死の追い上げで、レース中盤には10位にまで順位を上げる。結局、終始トップを走った橋本が堂々のポールtoウィン。河野が2位、平が初レース嬉しい初表彰台。不運に見舞われた佐藤も5位まで順位を上げ、レースを終えた。