ドライ 2015年4月26日
早いもので、あっという間の岡山シリーズ第2戦。開幕の雨模様から一遍、汗ばむ天候での戦いとなった。今回はGAZOO Racing86/BRZ Raceも開催されており、通常よりも賑やかな雰囲気がサーキットに漂う。 午前に全12台が15分間のアタックを開始。我れ先にとコースインしたのは#2 兒島弘訓。兒島を含め、#58 大湯都史樹、#57 吉田宣弘の三人による上位争いが繰り広げられる。周回毎にトップが変わっていく中、大湯が一歩前に出たかと思われた。しかし最後の周で、兒島が大湯を0.010秒差で抑え初のポールポジションを獲得「最後に向けてアタックしました。今日は乗りやすかったです」と語る。フロントロウに大湯、続いて吉田、スポット参戦の#1大原佳祐が4番手。この4名が1分39秒台にのせた。
13時48分、迎えた決勝。かなり気温が上昇、しかも86/BRZ Race の後ということもあり、路面はかなり難しい状況だ。だがそれも考慮して、いかに上手く走らせるか、ということが各々の課題になった。 好スタートを切ったのはP.Pの兒嶋。続いて吉田、大湯はスタートで出遅れ3位に後退する。だが、大湯の猛追撃が始まり、2周目に吉田を抜いた大湯はトップ兒島の背後まで迫りくる。コンマ2秒まで詰め寄り「兒島くんのミラーに映るように、プレッシャーを与えていました」と冷静な走りで5周目に兒島を捉え、トップに躍り出た。大湯と兒島のタイムはそれほど変わらずで、その後も離されまいと兒島は大湯の背後に位置取るが、「ミスを連発して…。集中力がプツンと切れてしまいました」と少しずつ差が広いていく。 一方、3位を走行していた吉田は「ブレーキポイントを間違えてしまった」と、1ヘアの下りでスピンを喫し、クラッシュしてしまう。幸い復帰は出来たが、表彰台圏内からは離れてしまった。代わって4位走行の大原が3位に浮上する。
終盤にかけ、トップ大湯は快調に走行していく。11周を終えた時点でさらにファステストを更新し、そのままチェッカーを受け見事開幕から2連勝を成し遂げた。2位の兒島は3.734秒後に姿を見せる。3位は2.215秒まで迫ってきた吉田を抑え、大原がFJレース2回目の参戦で、嬉しい初表彰台とした。
第3戦は7月。もっとも暑い中での争いである。大湯の3連覇になるのか? 新しいウィナーが登場するのか! 16歳のツワモノが登場する情報も入ってきており、ますます目の離せない岡山シリーズになっている。
【優勝】 #58 大湯都史樹
「昨日から旋回が遅くて、ロガーを見て研究していました。予選で自分ではイケたかな? と思っていたのですが(苦笑) ドライでのレースは初めてで、詰めれるところはまだ沢山ある、と決勝で考えて走行しました。スタートはまた失敗しちゃって最悪。前を走る吉田さんを抜かないと、とすぐに頭を切り替えました。兒島くんのペースが速いと思ったんで、これはヤバいと思い…吉田さんを抜いた後、兒島くんの後ろに早くつかなきゃと思いました。トップに立てた後も、決して楽ではなく精一杯走行しました。路面が走りにくくて…。本当はもっとリードをつけたかったんですけど。表彰式後、嬉しくてピットに帰ったら、意外と静かで普通すぎて「あれ?」という感じでした(笑)」
【2位】#2 兒島弘訓
「スタートは最高でしたね。その後、段々と大湯くんが近付いているのが分かってきて。前半は集中力が保てて、自分のほうが速い個所は判ったし、タイムもそんなに変わらないということも気づいていました。しかし後半になって、シフトミスはするわ、体力は落ちてくるわで……完全に集中力が切れてしまいました。体力的、精神的に自分の負けですね。メンタル面を強化して、次戦に挑みたいと思います。ポールは中学1年のカート以来の2回目で嬉しかったです。次戦は優勝します!」
【3位】#1 大原佳祐
岡山県出身。今年20歳になる大学生。「今年、韓国で開催されるFJに参戦するため、今回は参戦しました。カート経験はありますが、昨年よりスポット参戦で今回が2回目です。セッティングが難しいですね、結局最後まで決まってないままでしたが、もう少しに詰めると、まだまだタイムは出そうな気がします。某スクールを受講希望なんで、今年は同シリーズにあと1戦くらい出たいですね。
予選は、もう少しタイムが上がれば…と思いましたが、自分のミスがありまして。今日のレースはスタートも無難にいったという感じでしょうか。上位陣から差が離されたので……。吉田さんが迫ってたのは分かりましたが、なるべくミラーを見ずに落ち着いて走りました。表彰台は嬉しかったです! 今のところ次回は未定ですが」