2017 岡山チャレンジカップ S-FJ シリーズ第 5 戦 レースレポート

 

9 月 24 日に開催された岡山チャレンジカップ S-FJ シリーズ第 5 戦。

現在シリーズ全勝中の岡本大地はこの第 5 戦で優勝すると、1 戦を残しシリーズチャンピオ ンとなるのだが、ここで予想外な刺客が現れた。 昨年の S-FJ 岡山シリーズチャンピオン兒島弘訓である。 第 5 戦は参加台数が少なくレースが成立しない可能性があった為、急遽出場することにな り、岡本にとっては予想外の強敵が現れた格好に。

9 時 20 分、予選。 全戦ポールトゥウィン中の岡本は 1 分 38 秒 999 と唯一 38 秒台を出し第 5 戦でもポールポ ジションを獲得。 昨年のチャンピオン兒嶋、1 分 39 秒 146 とブランクを感じさせない走りを見せたが岡本の タイムにはあと一歩及ばず予選 2 番手となった。 ランキング 2 位の大島和也は 1 分 39 秒 297 と好タイムを叩き、更なるタイムを更新すべく 後半に猛アタックするも、エンジントラブルにより 3 番手に。 前日の練習走行で他のマシンと接触しクラッシュした村松日向子。急遽用意した別のマシ ンに乗り 1 分 40 秒 413 をマークし 4 番手で予選を終えた。

13 時 00 分、決勝。 ブラックアウトと同時に「ここ 2 年間で一番いいスタートが切れました。」と後に語ったフ ロントロウの兒島が岡本に並びかけるがあと一歩届かず、岡本からホールショットを奪う ことはできなかった。 3番手スタートの大島がなんとスタートから1コーナーまでの間に5番手までポジションダ ウン。一方で、4 番手の村松はいいスタートを切り 3 番手に浮上。その後を 4 番手の貫戸幸 星が追う格好となった。 予選でエンジントラブルに見舞われた大島は決勝でもエンジンのパワーが出ず、3 周目にピ ットへと戻りリタイアとなった。

トップの岡本はスタートから周回を重ねる毎に 2 番手の兒島を徐々に引き離し、最終的に 4 秒 409 のタイム差を付け開幕から 5 連勝を飾って見事岡山シリーズチャンピオンに輝いた。 2 位に兒島、そして 3 位に村松がチェッカーを受け S-FJ 初表彰台を獲得した。

優勝:岡本大地 選手 インタビュー 「今回、兒島選手が急遽参戦することを金曜日に知って正直ビビりましたよ。これはヤバ いぞ…と。でもなんとか優勝することができてシリーズチャンピオンも獲得したので、ま ずは目標のひとつを達成できました。 次は来月の F1 でのレース、しっかりと結果を出したいと思います。」

2 位:兒島弘訓 選手 インタビュー 「半年ぶりに乗って全身筋肉痛にはなりましたが、純粋に楽しかったです。スタートはこ こ 2 年間の中で一番いいスタートが切れました。けれど岡本くんもスタート失敗しなかっ たので前に出ることはできませんでした。全勝している岡本くんから優勝をさらって空気 の読めない男になりたかったですけど…。なりきれませんでした。笑 」

3 位:村松日向子 選手 「前日の練習走行の時にスピンしていた他車を避けきれずにクラッシュしてしまって。 マシンも結構なダメージを負ったので、レースに出るのは無理かもしれないと思っていた のですが、急遽、新しいマシンを用意してくれたチームの皆さんのお陰で出場することが できました。 本当にいろいろな方に迷惑をかけたから、今日は表彰台にも上がれて少し恩返しができた のかなと思います。」

オートポリス・ゴールドカップ第 3 戦スーパーFJ 決勝

9 月間近というのに猛烈な暑さの中、オートポリスシリーズ第 3 戦が開催された。13 台のマシンが集結、予選は序盤より、#88 中島功、#56 川地欽也、#44 篠田義仁の順で 形成され、中島がポールを獲得する。

雲の切れ目から日差しが痛いほど照り付ける。決勝のスタートが切られ、ホールショッ トを奪ったのは川地だった。だが「抜群のスタートを切れたんですが、その分ブレーキ ングが遅れて」と、3 位まで後退してしまう。オープニングは篠田、中島、川地の順で、 激しい争いと化した。その後、篠田と中島が接触し、ここで篠田が脱落してしまい川地 が 2 位に浮上、トップと替わった中島に喰らいついていく。

中盤、中島の背後に川地が迫るも、マシンの状態が悪くビハインドを埋めるどころか、 周回ごとに離されていく。3 位争いは#83 岡井貴経、#33TERUO、#27 中村玄の 3 台が バトルを展開。しかし岡井は反則スタートのペナルティを受けており、ドライビングス ルーを科されていたが、ピットに入らず走行を続ける。7 週目に TERUO が 3 位に浮上、 抜きあぐねていた中村は事実上 4 位の位置で前車を追う。

中島は唯一の 2 分 2 秒台を出しトップチェッカーを受け、川地が 2 位、三つ巴を制した TERUO が 3 位初表彰台獲得となった。 岡井はペナルティを消化しないままのゴールで失格、上位を走っていただけに残念だ。

【 優勝 #88 中島 功 】 「予選はポールを獲れたんですが、なんだか今回はリズムに乗れなかったですね。スタ ートも失敗しちゃって。特にメンタルな部分がまだまだだなと。もっと修行が必要と感 じました」

【 2 位 #56 川地 欽也 】 「予選もなんだか振るわずで。マシンの状態(特にフレーム)がイマイチで乗りにくいま まなんです。課題はそこなんですよね」

【 3 位#33 TERUO 】 「今回はとても楽しかったです! 何よりバトルが出来たことが嬉しかったですね。表彰 台もゲット出来たし、次回も頑張ります」