2016 鈴鹿クラブマンレース Round3

●シリーズ名称:2016鈴鹿クラブマンレースRound3●主催:オートスポーツクラブアツタ(AASC)・鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)●協力:ARC・ARCN・チーム淀・OCCK・KRHC●会場:鈴鹿サーキット国際レーシング東コース(2.243km)●参加台数:10台●天候:晴れ●路面:ドライ

7月3日、鈴鹿サーキット東コースで「2016 鈴鹿クラブマンレース Round.3」が開催されました。今回のエントリーは10台と少し寂しいエントリー台数です。

予選は15分間、ドライコンディションの中で行われました。
見事ポールポジションは開幕戦のウィナー⑦大井選手が獲得、2番グリッドは前回のウィナー㉞浦田選手、3番手にフォーミュラエンジョイからステップアップをした㊸鈴木選手と続きました。

レースは2番手から好スタートを決めた浦田選手がトップに立ちます。
浦田選手を先頭に、大石選手、鈴木選手の順でオープニングラップを終えます。その後、浦田選手が安定した速さを見せ2番手以降を徐々に引き離していきます。トップ浦田選手、2位大井選手、3位鈴木選手のトップ3の差は徐々にひらいていき単独走行で周回を重ねます。浦田選手がそのまま逃げ切り今季2勝目を挙げました。2位には大井選手、3位は昨年フォーミュラエンジョイで圧倒的な速さを見せた鈴木選手がデビュー2戦目で入りました。
全6戦で行われる鈴鹿クラブマンシリーズは浦田選手が2勝、大井選手が1勝で前半戦を終えまた。

2016年岡山チャレンジカップ第3戦

GTアジアレースとの併催で行われた岡山チャレンジカップ第3戦。
参加台数はS-FJが6台、FJ1600が2台の合計8台と少し寂しい台数となったが、今回の注目は第1戦・第2戦と沈黙を守ってきた昨年シリーズチャンピオンのルーニースポーツが第3戦でついに参戦。
ドライバーはS-FJデビューの#58津本匠選手。(二十歳)

8時55分より始まった予選。コースコンディションはドライ。
ポールを獲得したのは1分38秒761をマークした津本匠。
そしてマシンのカラーリングを一身し、現在シリーズ2連勝中の#2兒島弘訓は1分38秒848でフロントロウからのスタート。
津本と兒島のタイム差は、なんと0.087秒という僅差。
3番手は#51福田詩久、#4小川陽三、#6サンダガータ上岡、#7バイエルン松尾、#16近江勤、#5小野拓哉と続いた。

『S-FJ初レースでポール取れました。ギリギリですけど…。』と苦笑いを浮かべながら語る津本に対し、『土曜日は良いタイムが出ていたんですが、予選では路面コンディションが結構変わっていて。
それに人間が対応できていれば良かったんですけど…後ろから津本選手が来てるのがミラー越しに視界に入ってしまって、精神的に焦ってしまいアジャストが遅れてしまってタイムが出る前に予選が終わってしまいました…』
と、悔しさを滲ませる兒島。

決勝は15時よりスタートだった。しかしコースイン直前にに突如豪雨に見舞われディレイを余儀なくされる。
大粒の雨が降りだすと同時にどのチームも一斉にレイン用のタイヤに交換するべく、ピット内は慌しい雰囲気に包まれた。

コースイン予定時刻になっても雨はやむ気配がなく、オフィシャルからコースイン予定時刻の変更を告げられた。
15時15分、雨はやみサーキットは青空に包まれ暑さが戻ってきたものの、コース上には至るところで雨水が川のように流れている様子で、サーキット側よりまだコースの十分な安全が確保できないとし、ここで再度10分のディレイが告げられる。

それから幾度となくディレイが告げられ、最終的にコースインできたのは16時06分。当初予定の周回数だった12周が10周に減算になった。
コースインが大幅に遅れたことにより、コースの一部では路面が乾き始めている可能性を考慮し、ドライタイヤをグリッドまで運ぶチームも見受けられた。
そしてコースインした続々とマシンがグリッドへとなだれ込む。ドライバーからコースの路面コンディションを聞きだしタイヤを替えるかどうか判断するチームクルー達。
しかしドライタイヤに変更するチームはどこにもいなかった。

16時24分決勝。レッドシグナルからブラックアウトと同時にポールの津本、兒島共にスタートを決め、そのまま津本選手がホールショットで1コーナーを駆け抜ける。
6番手のバイエルン松尾はロケットスタートで、1コーナー手前で2台をかわし見事4番手にジャンプアップに成功。
2番手の兒島は前を走る津本にピッタリと喰いつき果敢に仕掛けるものの、津本の固いガードをこじ開けれず突破口を見い出せないまま周回数だけが重り、そのまま津本がトップチェッカーを受け見事初参戦・初優勝を飾った。
2位でチェッカーを受けた兒島、1分46秒587でファステストを取りはしたものの、トップの津本との差0.538秒を埋めれず、涙をのむ結果となった。
一方で、3番手の福田にバイエルン松尾が猛チャージを仕掛けオーバーテイクで3番手奪取に成功し、シリーズ2度目の表彰台3位を獲得した。

FJ1600では近江選手が優勝を獲得している。

S-FJ優勝 津本匠選手
「決勝では、まずまずスタートを決めれてよかったかなと。やっぱり兒島選手のプレッシャーは凄かったです。低速コーナーは明らかに僕の方が遅くて、高速コーナーでちょっとだけ離せる展開が続いたんですけど、途中からミラーで(兒島選手が)どこ通ってるのか確認しながら走り、最後の2周はだいぶマシになって少し離すことができましたね。」

2位 兒島弘訓選手
「僕の勝負弱さが出たレースだったと思います。低速コーナーでは僕の方が速かったんですが、前半と中盤に何度かチャンスがあったにも関わらずインに入れなかったっていうのはだいぶ反省しないといけないと思います。次の第4戦・第5戦はぶっちぎりで勝てるように、自分の弱いところをもう一度見つめなおそうと思います。それと58号車(去年のチャンピオンマシン)を無意識の内にどっかで意識している自分がいるので、それを克服しないといけないですね。」

3位 バイエルン松尾選手
「ウェットはめっちゃ自信あるんでね。それに最初の方でトップ2台とは少し差を詰めてきてたから、これいけるんじゃないかなって思ってたら…路面がちょっと乾き始めたんで全然無理だったけれど(笑)。決勝スタートが (雨で) どんどん延びちゃって、もっとウェットだったらね…でも雨乞いの踊りが効いたんちゃうかな(笑)」

FJ1600優勝 近江勤選手
「3年前くらいに2〜3回レースに出てたんですけど、それっきりで…その時も毎回2位でして、不完全というかやっぱり悔しいという思いが強かったです。だから今回、表彰台の真ん中に立てたのがメチャクチャ嬉しかった。やっぱりレースはやめられないですね(笑)」