岡山チャレンジカップ 第5戦スーパーFJレポート (3,703m) ドライ
前日の第4戦の予選で、セカンドタイムが良かった選手からグリッドが決まる第5戦。ポールはシリーズランキングトップの #2兒島弘訓、前日の覇者・#61角田裕毅がフロントロウから兒島を追う。続いて#59大原佳祐、#58津本匠、#9岩井正典と並んだ。
決勝は11時4分と、通常より少し早めの時間に始まった。第4戦と同じく全18台の戦いである。好スタートでホールショットを奪ったポールの兒島だが、角田があっという間に兒島を交わしトップに躍り出た。オープニングは角田、兒島、大原、津本、岩井の順で帰ってくる。周回ごとに角田は少しずつ後続を離していき、2位争いが兒島 VS 大原というまさかの展開、昨日と全く同じ状況となった。幻でも見ているような中、激しい接近戦が再現される。兒島と大原の差はやはり1秒以内、当然ながら注目は両者に注がれた。
レースが動いたのは9周目。裏ストレートのヘアピンで、大原のブレーキングが若干遅れ接触、ハーフスピンを喫し大原は復帰するも6位と後退してしまう。これにより3位の浮上したのは岩井、だが背後には昨年のチームメイト #44前川涼輔が忍び寄っており、1秒以内の争いとなっていた。そして10周目、前川が岩井をとらえ3位に浮上する。岩井もすぐ後ろ、前川のミラーに写る距離を走行していたが、最終的に角田、兒島、前川の順で表彰台となった。角田は四輪デビュー2連覇を果たし、見事なパフォーマンスを披露、周囲を驚かせた。FJ1600は #60貫戸幸星に軍配が上がった。なお、2位の兒島は最終戦を待たずに、2016年岡山S-FJシリーズチャンピオンを獲得している。
【 優勝 】#61 角田裕毅
「スタートして兒島選手を2コーナーでとらえることが出来ました。トップに立ってからは、集中力とかメンタル的なことを試すというか、そういうことに挑戦できたかな、と思います。コンディションは昨日と変わらず悪くなかったです。」
【 2位 】#2 兒島弘訓
「スタートは少しミスって、徐々に角田選手に並ばれました。その後のペースがなかなか伸びなくて。昨日の後半でタイヤが垂れてしまったんで、走り方を変えたのですが自分の中で消化できず。そう考えているとまた大原君が近づいてきて。昨日の教訓でインは絶対に開けない! と思っていました。夏の路面を手探り中です。まだまだ伸びしろはあると思っています。シリーズチャンピオンを獲得できましたが、勝ちたかったですね…。」
【 3位 】#44 前川涼輔
「チームがいい方向にセッティングを出してくれたお陰です。岩井くんと接近戦になりまして。自分のペースは負けてないと思っていたので自己ベストを出しながら走れ、結果的に表彰台に立てたのでよかったです。フロントがきつかったけど、何とか最後まで頑張りました。」