今年初開催となるフルコースのレースには、じつに20台ものエントリーが集まった。予選はドライ。これだけの台数の中、今季2勝を挙げている橋本陸選手が予選でたった一人15秒台に入れ、ポールポジションを獲得。セカンドに河野駿佑選手、3番グリッドから牧野任祐選手というオーダーとなった。
決勝当日、雨上がりのウェットコンディション。タイヤの選定では全員が難しい判断を迫られる。各車ダミーグリッドへの試走でコースの状況を確認するが、東区間が乾きつつあるのに対し西区間が完全ウェットの模様。10週の決勝レースではほとんどの選手がレインタイヤを装着してスタート。抜群の滑り出しを見せたのは河野選手。トップに躍り出るとすぐさま後ろを引き離しにかかる。2番手には牧野選手が上がるが、後方から佐藤駿介選手が急接近。佐藤選手は2週目に牧野選手をあっさりかわすと、ファステストラップを連発しながらトップを追い上げる。路面コンディションは少しずつドライへと近づいていく。
そして迎えた8週目、ついにテール・トゥ・ノーズとなったトップ争いは佐藤選手が前に出る。抜かれて火が付いたのか河野選手は残り2周、ぴったりと佐藤選手の背後に付け逃がさない。ファイナルラップ、ヘアピンからの立ち上がりで2台が再びサイド・バイ・サイドとなるが、スプーンへの侵入で佐藤選手が大きくはらみ河野選手がトップへ返り咲く。スプーンコーナーから最小限のロスで復帰した佐藤選手が裏ストレートで再び河野選手をロックオン。もう一度2台横並びのまま侵入した130Rではアウト側佐藤選手がこらえきれず若干コースアウト。またも復帰しシケインのブレーキング競争は河野選手が前。シケインの立ち上がりからチェッカーまでに佐藤選手が並びかけるが、0.028秒という僅差で河野選手に軍配が上がった。
日別アーカイブ: 2014年7月6日
2014年東北シリーズS-FJ 東北シリーズ第4戦
7月6日(日) 予選・決勝
スポーツランド菅生 1LAP=3.704km 出走:9台
7月6日(日) 9時予選スタート
天候:晴れ コース:ドライ 気温:23℃ 湿度:68% 路温:40℃
前日の第3戦の予選とは打って変わってドライ路面での予選となった。ポールポジションは第3戦優勝の篠原選手が獲得、早坂選手は最後のアタックで自身のベストを更新するも及ばず2番手となり、3番手には鈴木選手が続いた。
7月6日(日) 時分決勝スタート
天候:晴れ コース:ドライ 気温:27℃ 湿度:60% 路温:53℃
スタートからポールの篠原選手と2番手早坂選手が抜け出すと、他車よりラップタイムで1秒以上上回る両者が少しずつ差を広げていく。早坂選手は、スタート直後はトップの篠原選手の後ろにつけたものの、少しずつ離されていき、最後までその差を詰められずにそのまま篠原選手がトップチェッカー、そこから約3.8秒差で早坂選手が2位となった。
小村方選手はスタート直後からし烈な3〜7位の5台でのバトルの展開を見せ、3周目に5位に浮上、4番手を追いかける。しかし、4番手高柳選手をとらえるもなかなかオーバーテイクはできずにラップを重ねていく。ようやく9周目にホームストレートでスリップにつくと、1コーナーでインを差して4位にポジションを上げる。その後は3番手を走行していた加納選手に追いつく速さを見せるも、12周のレースでは後約0.8秒届かず4位チェッカーとなり、加納選手は3位で逃げ切った。