2014年 日本グランプリレース併催 S-FJドリームカップレース

予選
台風18号の影響が懸念される中、今年もF1日本GPのサポートレースとしてS-FJドリームカップレースが、秋の鈴鹿サーキットで開催され、ステップアップを目指す17才から29才迄のドライバー27名が、全国から参戦。激しい戦いが、繰り広げられた。
レースは金曜日から開幕、ドライコンディションで行われたフリー走行でトップタイムをマークしたのが河野駿佑、2番手以下に橋本陸・ 平優弥・大津弘樹と、トップ4台を地元鈴鹿勢が占め、続いて中西武蔵・篠原拓郎・里見乃亜と関東勢が続き、地元勢以外の活躍も期待させた。
土曜日になり30分間の予選もコースはドライ、各選手序盤から気迫溢れる走りを見せ、スピンコースアウトが多数、ポールポジションは、前日のフリー走行に続き河野、2番手に前日の走行を欠場した牧野任祐が入り、この2台が2分13秒台をマーク。続いて、橋本・里見・大津・平・篠原と5名が2分14秒台と、決勝レースの混戦を予感させる結果となった。

予選後のコメント
ポールポジション #3河野駿佑選手
とりあえずホットしました。昨日より路面が普段の鈴鹿に戻っていて、走りやすかったです。明日、開催されたら(台風の影響)是非、優勝したいです。

2位 #61牧野任祐選手
序盤にトップに立って、ピットインの間に逆転されてしまい、ちょっと焦ってタイムを更新出来ませんでした。明日は、雨のようなので、スタートから、目一杯、行きます。

3位 #66橋本陸選手
全然満足していません。S2迄自己ベストの時、前の車両に引っかかりピットイン、その後、バランスが悪くなり、タイムを出せませんでした。ベストの時が、悔しい。クリアラップの取り方が、勉強不足でした。
決勝
日曜日決勝レース当日は本州に上陸が予想された台風18号の影響で、鈴鹿地方は朝から雨。これ以上、天候が悪化しない様に願いつつ定刻にフォーメーションラップ開始、各車グリッドに着き一斉にスタート。レースは1周目から激しい戦いが繰り広げられ、ポールポジションの河野が良いスタートを切ったものの2位スタートの牧野がS字コーナーでサイドバイサイド、逆バンクでトップに立つ。3位スタートの橋本を、5位スタートの大津がヘアピンでかわし3番手に浮上、2周目には6位スタートだった平が、橋本をかわし、4番手に浮上する等序盤から大混戦。河野と大津が激しい2位争いを繰り広げる中、トップ牧野は早くも独走状態に入る。
4周目、篠原が平をオーバーテイクし4位。大津選手が、シケインへの進入で河野を抜き、2位に浮上。6周目そのままズルズルと順位を下げるかと思われた河野に、今度は篠原が迫り一瞬前に出る。しかし、そこは河野が、表彰台圏内3位を意地で死守。そんな中、10位スタートだった山部貴則がファーステストを記録し5番手まで浮上。篠原に迫り、激しい順位争いは、ファイナルラップまで続いた。
結果、1周目にトップに立って以降安定して速いタイムを刻み続けた牧野が2位に4秒以上の差をつけ圧巻の優勝。2位大津・3位河野。4位は関東勢最上位の篠原、以下山部・平の順でのチェッカーとなった。
新進気鋭の若いFJボーイズが、F1 日本GPのサポートレースという大きな舞台で、表彰台を目指し息詰まるような熱戦を繰り広げ、見ている人達に、大きな感動を与えてくれた。
金曜日フリー走行・土曜日予選がドライ、日曜日の決勝レースは台風の影響で一転ヘビーウェットという、鈴鹿を走り慣れてない遠征組ドライバーにとっては、難しいコースコンディションになってしまった今回のドリームカップレースだったが、彼らの中から、F1等で活躍出来るトップレーサーが輩出される事を期待せずにはいられない、素晴らしい3日間となった。

優勝 #61牧野任祐選手
勝てて本当にホットしています。スポンサーの方々が大勢見ていてくださったのでプレッシャーが掛かっていたのですがスタートからゴール迄集中して走り続けました。今シーズン残りすべて勝ちます。皆さん見ていてください。

2位 #39大津弘樹選手
ウェットだったので、慎重になり、抜くのに時間が掛かってしまい、牧野君に追いつけなかった。でも、このレースで、苦手だった雨のレースに、自信がつきました。FCのレースで頑張ります。 応援してください。

3位 #3河野駿佑選手
情けないし、悔しいし、3位を守るのが精一杯でした。それでも絶対、表彰台には、上がりたかった。1周目の逆バンクで、牧野君に抜かれたのが、ポイントでした。この後、2週間後(10/19)の鈴鹿を優勝して、シリーズ優勝を決めたいです。それから、日本一です。

4位 #2篠原拓郎選手
初めての鈴鹿のレース、しかも雨の走行も初めてでしたが、思いのほかペースが良かったです。でも、バトルが下手で・・・・悔しかったです。今回の借りは、日本一で返したいです。

5位 #5山部貴則選手(ファステストラップを記録・最年長29歳)
非常に楽しくバトルが出来て良かったです。金曜日走行出来なかったので、大ギャンブルのセットでしたが、それが当たりました。今回、車のオーナーさんが年齢制限で出られなかったので、代理での出場です。此れまで、悔しい思いや、辛い思いをしたレースが多かったので、今回は、思いっきりレースを楽しもうと、本当に楽しかったです。